2016年11月14日月曜日

WebSDRサーバ KiwiSDRを試す

つい先月25日より香港Seeed Studioから頒布開始されたKiwiSDRボードを購入して試運転させてみました。

頒布形式は、KiwiSDRボード本体とサーバソフトウエア入りのマイクロSDカードのバージョン、BeagleBoneGreen本体とGPSアンテナ、アクリル製のガワが付属したバージョンがあり、前者を選択して後日秋月でBeagleBoneGreenと5V2AのACアダプタを、千石でアルミケース(リード製P-104)、aitendoでGPSアンテナを調達しました。

ボードの幅がケースの間口ぎりぎり1ミリほど大きかったのですが、頻繁に出し入れするわけではないので加工せずにそのまま中に入れてスペーサで数ミリ浮かせてケース内に収めました。

このあと加工したアクリル板を蓋にして中が見えるようにしました

アンテナをMini-Whipに繋げ、GPSアンテナも接続、イーサネット端子をルーターに繋げて
ACアダプタを接続しKiwiSDRサーバを立ち上げます。(事前にソフトウエアはBeagleBoneGreenのフラッシュメモリへ転送)

ローカルネットワークに繋げているPC(Windows)でブラウザ(Firefoxが基本。IEではうまく動作しないようです)を立ち上げてKiwiSDRサーバへアクセスするとSDR画面が転送されます。

最初バンド内で中波放送の混信が著しくしばらく悩んでいましたが、どうやら過大入力によるADC飽和と考え20dBのアッテネータを挿入することで混信は解消しました。Mini-whipアンテナを接続する場合は適切なアッテネータかもしくは中波放送帯の帯域阻止フィルタが必要でしょう。

少しいろんなバンドをブラウズしてみました。

VLF帯のAlpha Navigation(11kHz~)
中波放送帯 9kHzステップでキャリアのラインが並んでいます
7MHz アマチュアバンド
KiwiSDRサーバにはextensionsとしてWSPRデコーダが入っています。試験中のネットワークはインターネットに繋がっていないので内部時計がシンクロしておらずそのままWSPR信号を受信できないため、音声出力をVirtual CableでピックアップしてWSPR-Xソフトウエアへ繋げて受信してみると136kHz帯でJA1NQIのWSPR2信号をデコードできました。

意外とSNR高かったです
extensionsの中にあるWSPRデコーダも試しました。TX-136をダミーロードに繋げて内部時計に同期させてWSPR2を送信してみたらちゃんとデコード出来たので一安心です。

本家WSPR-Xよりも手軽 136kHz帯と475kHz帯同時受信可能かも
他にもJT65,PSKなども追加する予定(あくまでも予定ですが^^;)なのだそうで、期待しています。

前投稿でも書きましたが、このシステムはOpenSourceでDocument類も充実しています。 FPGAはまだまだ手のつけようがありませんが、少しずつ中身を勉強していきたいところです。

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