2017年12月30日土曜日

今年の締めくくり前に

今年2017年ももうあと1日とわずか。例年のごとく大晦日などいろいろと予定を控えていたのにも関わらず、事もあろうにA型インフルエンザに罹患してしまいました。

11月中旬に予防接種は受けていましたが、今回は予防できなかったようです。吸入タイプの抗ウイルス薬を吸入して何とか翌日には解熱傾向になりましたが、やはり普通の風邪とは違ってかなり身体に堪えますね・・・

それはともかく、大晦日までは自宅療養なので年末の支度しつつなにか工作納めでもしようかと考えていました。

病み上がりなのであまりキツイ(たとえばmcHFのComponent kitとか)のはやめておいて、VN-4002用のアルミケースへの組み込みをやってみました。

アルミケースといっても、既成のものでピッタリ来るケースはありません。

過去にも・・・


こんなケース試作してはみましたが、手間かかる割にはいまいちでした^^;

そんな中、JK1QJS 竹本OMのブログにVN-4002用の自作ケースの記事を見つけました。

記事によるとアルミ曲げ機などでアルミ生板を加工して、その後業者でアルマイト処理してもらったケースパーツで綺麗に組まれていました。アクリル板でシースルーの本機が綺麗に赤くアルマイト加工されたケースに包まれるとまるで別の無線機だと感心しました。しばらくしてOMからご連絡いただき、なんと余剰分のパーツを譲っていただけるということで喜んで譲っていただくことにしました。

注:通常頒布されているわけではないので、竹本OMへ直接問い合わせなどの行為は謹んでお控えください。よろしくお願いいたします

 ちょうどVNシリーズの2ndBatch頒布や不具合調査改善など諸々あって手をつけておりませんでしたが、先日の流感でちょっと時間も空いたので今回譲っていただいたケースを装着してみました。


ひとつひとつ丁寧に袋分けされています。おかげでアルマイト加工面には傷ひとつありません


 パネルは4つ、両サイドと上下で構成され、サイドはBNCコネクタ、VRのネジで固定されます。上のパネルは四隅の既存の取り付け穴に合いますが、スペーサーを1mmほど長いものへの交換が必要になります。このスペーサも同梱されています。下のパネルはサイドパネルから伸びる部分でタッピングビスで固定されます。上のも同様です。

取り替え対象は初回頒布版第1号機としました。


 まず、パネルにはICSPピンヘッダ用の穴がないので本体基板からピンヘッダを除去します。ピンヘッダなど多足のスルーホールパーツを外すのはいささか厄介な部類に入ります。ここで全ピンのハンダを同時に溶かそうと余計な熱を加えてしまうとパターン剥がれなど悲しいことが起きてしまうので、ピンヘッダのプラスチック部分をラジオペンチなどで外し1本1本基板から抜いていけば基板へのダメージも少なく済みます。あとはハンダ拭き取り線などで余分なハンダを除去してフラックス除去剤で拭き取れば綺麗に復帰します。


 次に細かいことですが、VRの本体が基板に接するところに回転止めの爪がちょこっと飛び出しています。一見大したことなさそうに見えますがパネルを当ててVRに付属するネジで締めていくと爪の部分で盛り上がってしまいます。パネルに回転止め用の穴を新たに開ければいいかもしれませんが、せっかくアルマイト加工されているので新たに穴を開けるのはいささか無粋です。なので爪の部分を小さいニッパや鑢で平らにしておきます。

下準備ができたところでいよいよ取り付けに入ります。最初はフロント部の四隅のスペーサーを長いものに換装、それからフロントパネルをネジ止めしてから両サイドのパネルを装着、 底面パネルをあわせてタッピングビスで留めるのですが、ここでひとつ問題が。

フロントパネルのタクトスイッチの穴の位置が本機のタクトスイッチの位置と一部ずれていたようで、パネルを装着するとタクトスイッチが動きません。ここもやはりパネルの穴を拡げたりせず、本機のタクトスイッチの装着位置をハンダゴテを使って若干ずらすことによってうまく位置合わせすることができました。他LCDやサイドパネルの穴の位置はピッタリでした。


 というわけで小型スピーカーも内蔵しめでたく装着完成です。


 このパネルセットにはテプラで印字されたステッカーまで同梱されていました。ステッカーを貼ると引き締まってかなりFBですね。底面にはキットにも付属している透明のプラスチック製の足を貼り付けて擦り傷を避けるようにしてみました。

電源入れてワッチしながら投稿原稿打ち込んでいますが、いいものですね。ここまでのパネルをキットとして用意できるかどうか難しいところですが(加工からアルマイト処理、シルク印刷となるとコストがかなりかかってしまうかもしれません)、いままでのアクリル板サンドイッチ法+α的な実用ケースを考えてみるのもありなのかなと思いました。

最後に内蔵小型スピーカーについて、私も過去ケースを試作したときに小型の薄型スピーカーを内蔵させ鳴らした印象と同様に音が出にくいというか音圧不足です。構造上ケースの隙間やパネルの逆振動による打消し現象が見られます。ケースの振動を抑さえかつ隙間を小さくするようにスピーカーの両サイドのケースの縁を指で圧迫することで素直に音が出るようになります。

これはひとつの課題ですが、スマホ用のスピーカーシステムを導入できないだろうかと考えています。あれだけ小型で薄いのに結構いい音出るんですよね。

どなたか良い知恵がありましたらぜひ教えてください!

というわけで改めてJK1QJS 竹本OMありがとうございました。

再注:このケースは頒布されているわけではないので、竹本OMへの頒布に関する直接問い合わせなどの行為は謹んでお控えください。よろしくお願いいたします

2 件のコメント:

  1. インフルエンザ大変でしたね、お大事にしてください
    何やらアクセス数が多いと思ったらこちらからこられたようですね!
    出来の悪いケースですが有効利用いただけたようで嬉しく思います

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    1. 竹本さん、こんにちは。

      年末にインフルエンザは参りましたが、体調もほぼ戻りましたので無事に年を越せそうです。かなり流行っていますので竹本さんもお気をつけください。

      ケース本当にありがとうございました。再加工なく綺麗に収めることができました。

      今年は大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
      よいお年をお迎えください。

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