2018年6月28日木曜日

Radioberry2製作記 その2(苦悩編)

さてようやく全パーツを装着したRadioberry2ですが、Raspberry Pi3につなげる前にOSのセットアップと必要なソフトウエアのインストールを行います。

タッチパネル付きLCDディスプレイの背面にRaspberry Pi3を装着しています
だいぶ前に秋月で購入したElement14版のRaspberry Pi3 model Bと、専用の7インチカラー・タッチスクリーン付きLCDディスプレイを接続してmicroSDカードに最新NoobsをPCからコピーしてPi3本体のmicroSDカードスロットに挿入して電源を差し込み起動します。そうすると自動的にRaspbianがセットアップされます。

再起動後デスクトップが表示されます。某有名OSよりも簡単です。すごい。
 OSセットアップ後は最新アップデート、アップグレードを施してFPGAのファームウエア設定プログラムとSDRプログラムHPSDRをインストールします。詳細はGitHubのwikiページを参考にしていただきますが、まずRaspberry Pi3の設定とFTPサーバのインストールと設定を行い、Radioberry2のFPGAクロック設定、ファームウエア転送ソフトをインストールし、FFT演算ライブラリなどいくつかのライブラリの導入とPIHPSDRのインストールを行います。

pihpsdrコンパイル中
 必要なソフト類をインストールしてようやくPi3のGPIOヘッダにRadioberry2を差し込みPi3を起動、FPGAのセットアッププログラムを起動してPIHPSDRを起動します。しばらくすると、SDRでお馴染みのバンドスコープとウオーターフォール表示が出てきます・・・

何も表示されていないむなしさよ・・・
・・・ってありゃりゃ!?なにも表示されません。当然音も聞こえません。

あれこれ調べていくと、コンソールに記録されているFPGAのプログラムのログに、prepareLoading failedってでています。つまりFPGAにファームウエアが正しく転送されていないようでした。

一旦Radioberry2を外してFPGAのピンの装着状態を確認します。ブリッジが1,2か所疑われたため追いハンダなどで解消して起動しなおしましたがやはり同じ・・・ちょっと困ってしまいましたが、PUPさんのブログにチップ底面のサーマルパッドに基板の裏からハンダを送り込むと動作が安定したという記事を見付けました。

そういえばFPGAとAD9866の裏側にハンダを流し込む穴があったけれど、まだハンダを流し込んでいなかったので両方とも基板の裏側の穴からハンダを流し込み各チップの底面もしっかりハンダ付けしました。

一息入れてから、起動してソフトを動かすと・・・

一見まともに見えるバンドスコープ表示
おお!やっとちゃんと表示された!と思ったのも束の間、常にぶつぶつ途切れたような受信音でサンプリングレートを変えても改善しません。

何かを受信しているのですが、どこの周波数かも全く不明
適当なアンテナを繋げるとノイズフロアが上昇して、何かしら受信はしているようですがまともの音になっていません。しかもどこを受信しているのかが全く分かりませんでした。

↑実際の受信音はこんな感じ

設定をいろいろと変えても全く改善しないので、OSからソフトを入れなおしてみましたがやはりダメで、電源の容量不足かもと思って推奨電源を取り寄せてみました。

5V3Aのスイッチング電源 コードの途中にスイッチが付いています
この電源アダプタは途中に電源スイッチがついていて便利です。

付け替えると電力不足の雷アイコン表示がかなり少なくなりましたが、症状は一向に変わらず・・・

はてさてどうしたものか、出口がふさがれた気分になってしまいました。

それではまた次回!

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