2018年8月29日水曜日

ハムフェア2018参加記

先日猛暑の中8/25,26に行われた恒例のハムフェアに行ってまいりました。

といっても初日だけですが・・・




まぁこの辺の画像は皆さんよく撮られているので特に説明は要らないと思いますが(笑)、2週間前の某大イベントに比べればいたって楽か・・・と思いきやかなりの暑さで入場するまでにすでに汗だくになっていました。


いい歳こいたおっさんがこんな名札(いずれもQSLカードのデザインです^^;)首からぶら下げて会場を徘徊しておりました。


 昨年欠席したので2年ぶりになりましたが、いつもの全日本長中波倶楽部ブースにお邪魔してお店番のお手伝いです。

LF/MFで活躍されている皆さんが持ち寄った作品はいつもながら圧巻ですね。135kHz用と475kHz用の大きなローディングコイルにブースに訪れた方は皆さん驚きの眼差しでした。というか長波帯のアマチュア無線バンドをご存じない方もまだまだ多く、これはもっと認知度を上げないといけないと思いました。

かく言う自分は135kHz帯用小型の20W CW送信機を展示しました。

前にもブログの記事にあげたE級増幅回路を応用した高効率の送信ユニットで、小型にまとまっているとあってか意外と見ていただけたようでした。否、隣にSUR工房さんのCIR-45Dという最新の小型構成のパドルを置いたのが良かったのかもしれません。

時々ブースを離れて他のブースを回ったり自作品コンテストの受賞作品展示コーナーを覗いたりしてみました。

自作品コンテストコーナーで注目したのは・・・


まずこれ。7MHz 1KW AM送信機。こんなにコンパクトなのに1kWですよ!しかもAMで。概要は250W出力のPower MOSFETの2パラレルプッシュプルアンプ4ユニット電力合成し、E級増幅のPWM変調ということだそうです。

もちろんE級なので非常に高効率です。

この技術是非身につけたい!

でもってもうひとつは対極的なセットです。


 あまりにもコンパクトすぎてこの距離では何か良くわかりません(笑)。



 これ、カセットケースにすべて詰め込んだ6mマルチモードQRPpトランシーバです。何がすごいかって、内部配線の大半が空中配線で、中が3D迷路のごとく配線が入り乱れています。これで完全なトランシーバーとして動作するのがなんともすごいんです。この技術もぜひ身につけたい!


まぁあとはこんな感じで適当に。

メーカーのブースはレポートなしかよ?と言われそうですが、あんまり興味ないんでパス。

あと、写真に撮りませんでしたが最近HT-1AというHF2バンドCW QRPトランシーバキットを頒布開始されたJL1KRA中島OMとアイボール。しばらくいろいろとお話を聞かせていただきました。キット頒布の苦労話やCRkitにまつわる裏(でもないか)話など、大変興味深いお話でした。自分も小規模ながらキット頒布しているので苦労話には大変共感しました^^;

それから、秋葉原無線部に出展されお手製のキット(無線機要らずのWiresXとガッテンR)を頒布されたJQ1SRN武村OMにブース前でアイボールしてしばらく歓談しました。キット開発過程はブログで拝見していましたが、開発がとても早くていつの間にかキット量産して完売させてしまうというバイタリティに圧倒されっぱなしでした。次回もやる気MAXだそうでとても楽しみです。

また、かのしながわハンコ倶楽部!!でtwitterでも人気者のJO1FHM/2縦振電鍵最高な成嶋OMにお会いして某謎のお祝いのブツをお渡しし、OMからは和文練習のための『和文はともだち』を頂戴いたしました。

そのほかtwitterやGoogle+、facebookのフォロワー各局とお会いし、終了まで楽しいひと時を過ごすことが出来ました。

1日目終了後、有楽町と新橋の間にあるお店で行われたJARL QRP Clubの懇親会に参加させていただきました。


自作好きが集まってこちらでもいろいろな話やら、持参した自作物を披露したりで大変充実しておりました。

 そんなこんなで初日が終了、自分は用事で2日目に参加できませんでしたが非常に有意義でした。今後の活動に大いに刺激になりました。

でもって今回の収穫を。


まずは先日正式にラインアップに加わったSUR工房の小型パドルCIR-45Dの緑色。赤と青は7月の関西アマチュア無線フェスティバルで一目惚れして購入しました。緑だけ売切れてしまったため、今回のハムフェアで手に入れようと会場まもなくブースに駆けつけて購入しました。

このパドルは、超小型ながら打鍵感はしっかりしていてバネ圧や接点間隔調整も普通のパドルと同様に備えており、接点も銀を奢っていてこだわりを持った実に本格的なパドルです。自分はこういう小型で中身がしっかりギュッと詰まったものに弱いんですよね(笑)。これですべてのVNシリーズにぴったり揃えることが出来ました!(自己満足^^;)

VNに限らずたぶん移動には欠かせないアイテムになると思います。

VN-2002もしばらく置かせていただいて大変恐縮でした^^;;


続いてはしながわハンコ倶楽部!!さんのアイテム。新作のGAWANTちゃんGAWAクルちゃんステッカーの大小ペアです。GAWANT本体はさすがに買うことが出来ませんでしたが、ステッカー買えたので満足です。どこに貼ろうかまだお悩み中ですが・・・


最後にJQ1SRN特製のシールとJO1FHM/2特製の和文はともだちを頂戴いたしました。特製シールはちょっと前に廃止されたあのシールよりもふた周り大きく、数字が振ってあるものは、免許された番号に当たる無線機に貼り付けるとこの無線機が第○送信機かすぐにわかるので便利です。和文はともだちは、説明書が良くまとまっており自分でも何とかおぼえられそうです。お二方どうもありがとうございました。


はい、というわけで次回は8/31,9/1予定とのことです。次回はもっとアクティブに参加したいなっと。

おわり。

2018年8月20日月曜日

DSA815TGスペアナがやってきた

大袈裟ですがついにやってもーたしてしまいました。

Amazonでも購入可能ですが、ここはちゃんと店頭で買おうとコツコツ貯めてきたスペアナ基金(笑)を握り締め、秋葉原の計測器ランドに伺いRIGOLのDSA817TGを購入しました。

中堅のHF据え置き機程度の値段でこのような本格的な新品の測定器を購入できるのは驚きです。

別のイベントが控えていたので開梱は購入1週間後になってしまいましたが、いよいよ外箱を開けてみると・・・中にも同じような段ボール箱が^^;


内側の段ボール箱を開梱しようやく本体と付属品が拝めました。


電源をつなぎ、火入れ式。スイッチオンから起動まで数十秒程度と立ち上がりは早いです。セルフキャリブレーションを行い早速VN-2002に30dBの通過型アッテネータ2本通してスペアナの入力に接続し高調波スプリアスを観察しました。

スパンやRBWの調整などはAPB-3で慣れているのですんなり調整できます。ロータリーエンコーダでも調整できますが、数字キーに直接入力したほうが速くて確実です。


実際VN-2002の送信出力をチェックしてみると3倍高調波のレベルは-50dBc以下でしたが結構目立ちます。その代わり3倍高調波以降はほとんど見えません。

先日VN-2002のLPFを再設計し、構成する素子の変更を行った後の波形を確認してみると・・


出力レベルは上昇し、3倍高調波のレベルはぐっと下がったことがわかります。


近傍の信号スペクトラムでも-40dBcを超える帯域外不要輻射は見られず再設計の効果が見られました。

また付属のトラッキングジェネレータ(TG)を使って14.318MHzのジャンク水晶で作った6素子のラダー型SSB用クリスタルフィルタの測定を行いました。


インピーダンスマッチングを施していないので、通過帯域内でのリプルがやや目立ちます。挿入損失は約5dB、通過帯域は3kHzから4kHz程度でした。


最後にAPB-3の信号発生器モードに切り替え、APB-3の出力から30dBのアッテネーターを介してDSA815TGに入力し、信号レベルを確認しました。

DSA815TGをゴールドスタンダードとするならば、APB-3のSG出力は約-14.5dBmということで他のAPB-3ユーザの検証結果にほぼ一致しています。APB-3の出力調整プルダウンメニューによる出力変化もDSA815TGで観察すると表示どおりに変化していました。

今回のDSA815TG導入によって自作環境が一気に拡がった、というのは言いすぎでしょうか。もちろん従来の測定器との使い分けは重要です。宝の持ち腐れにならないようにしなくては。