正月まだ松の取れない先週末に、入会したてのQRP Clubメンバーによる定時懇親会が秋葉原で行われました。
開始時間前にいつもの場所までちょっとお買い物して・・・
某会議室で大きなテーブルを囲み、自作品の披露やハードウエアや流行のJT65の話などいろいろなお話を聞くことが出来てとても有意義な時間を過ごしました。その後も近くの居酒屋でアルコールを補給しながら話が続きました。
オフラインでのやり取りは非常に刺激になります。月に一回開催されるようですが、1ヶ月というのはすぐに過ぎてしまうので、常に何か自分も進めていかないと取り残されてしまいます。参加を続けていくということは研鑽を積んでいくという姿勢も必要だと認識しています。大げさかな?(笑)
皆さんの作品や考え方を見てみたい気持ちは前々から持っているので、非常に良い機会です。横浜の自作ミーティングにも参加してみたいなぁ(チラッ
今週末もLFerの新年会があるので楽しみです。
閑話休題。
さて、ようやく年末到着した赤い基板に実装完了して動作まで漕ぎ着けました。
今回の赤い基板では送信部の出力回路をE級ネットワークの考え方を取り入れて、スイッチング損失による発熱を抑え放熱器を装着しないでも良いようにするレイアウトに変更しています。
調整ポイントは、フライホイールインダクタの巻き数加減でスイッチポイントをあわせるところです。
まずは計算値を当てはめ、T37-2コアに11回巻きで測定。
(赤がドレイン電圧、黄色がゲート電圧曲線)
正弦波状のドレイン電圧が立ち下がり0Vに到達するポイントがややゲート電圧立ち上がり点より早いです。巻き数を減らすとさらに速くなりピーク電圧も高くなって出力が増えます。ただし、出力波形がひずみ高調波が多くなってきます。
計算値より巻き数を2回ほど増やして測定。
今度はドレイン電圧が下がりきらないところでゲート電圧の立ち上がりが見られます。それとゲート電圧にリンギングが見られており、インダクタンスとしては多すぎと思われます。
そこで1回だけ増やしたときは・・・
ドレイン電圧の0V着地点とゲート電圧立ち上がり開始点がほぼ一致しています。
ドレイン電流は確かめられませんが、出力波形を見ると今回の回路ではフライホイールインダクタに直列に接続するキャパシタを省略したため歪が残っており後段の3段LPFでも2次高調波が十分低減できていません(-50dB行くかいかないかの微妙なところ)。
実装面積が小さいためLPFの性能も十分設計どおりになっていないのでしょうか。もう少し突き詰めないと(省略したキャパシタとRFCの追加、もしくはE級プッシュプルにするなど)いけませんね。
それから、受信部のほうは感度は十分でAGCのかかり具合も無調整でOKでしたが、いかんせん受信音が歪んでしまってボリウムを絞ってもとりきれません。
AFパワーアンプはD級を見送りNJM2113MというICを採用して実装しましたが、素子自体のゲインがまだまだ高いと考えて、ゲイン設定を当初の5倍から1倍に下げたところ歪みはほぼ解消してだいぶ聞きやすくなりました。
ちょうど埼玉コンテストでにぎやかだったので、バンド内ワッチしてみました。
混変調の程度やフィルターの切れなど含め感覚的には大きな問題はなさそうでした。
無信号時の消費電流は80-90mAといったところで、LCDバックライトはこのまま常時点灯でOKにしました。
ソフトウエアもバグ修正など施し、人柱版完成としました。
パーツをまとめて志願者に配布準備をこれから始めます。