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2021年12月31日金曜日

まもなく年を越しますが・・・

 2021年を振り返ろうと思いましたが、VN-L5を3台製作していて3台目がトラブって解決に時間をとられてしまいました。

 ですので簡潔にまとめ。

1.VN-xx02シリーズとVN-L5キット頒布終了

  VN-xx02シリーズは約200台、VN-L5キットは人柱版含めて40台程度頒布しましたが、次期トランシーバーキット開発のため頒布終了となりました。キットを組み上げて免許をおろして実際に運用していただいた各局ありがとうございました。

2.おかもちGoBox製作

  おかもちをGoBoxにするアイディアを武村OMが発案され、それを真似て自分も作ってみました。160mから6mまで5.6mの内蔵ロッドアンテナとマッチングボックスでカバーできるように仕立ててあります。 運用実績はまだまだですが、暖かくなってきたら外に持ち出して移動運用をしてみたいと思っています。

3.RFワールドに寄稿

  原口OMからSi5351Aの記事をお勧めいただきまして、最新号のNo.56に基本的なSi5351Aの制御法について書かせていただきました。自分なりに整理するつもりでまとめてみましたがお役に立てたかどうか。

まだまだあったかと思いましたが、あと15分ほどで新年となりますので、この辺で締めます。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

2020年12月31日木曜日

年末のお買い物

いよいよ2020年大晦日です。

今年はCOVID-19尽くしで生活や仕事、趣味のあらゆるジャンルに影響を及ぼされました。

そんな中新しいVN-L5シリーズがようやく正式に頒布、30台用意し24台頒布することが出来ました。早速製作完成レポートいただいたりしてホッとしたところです。

また海外通販でいくつか機器を購入して楽しませていただきました。

で、本日大晦日に届いたものはこれ。

AliExpressのストアから購入しましたが、55USDくらいだったかですが、注文してからおよそ1か月かかって大晦日の今日到着しました。

nanoVNAをベースにしているようで、端子などのレイアウトはnanoVNAにそっくりです。ただし基板むき出しでなくABSのケースに覆われています。

SNS上では粗悪クローンも出回っているようで、セルフテストで失敗するとのことです。

到着した個体は開発元の指定ストアからのもので多分クローンではなさそうでしたが、念のため早速セルフテストを実行し、その結果すべてパスしたのでクローンではないだろうと思われました。

ホッと一安心ということで、付属品の中にロッドアンテナがあったので測定入力に繋げ、ダミーロードに繋げたVN-4002で送信した波形を観察してみました。

自動マーカーが便利ですね。RBWは3kHzが限界でスキャンも遅いですが、HF帯の送信機の高調波スプリアスチェックなどにも使えそうです。

またほかにハンドヘルドオシロスコープもtinySAの前に到着しました。

VNシリーズとほぼ同じ大きさですが、アナログ帯域が120MHzをうたっています。


そこでSi5351Aで120MHzの信号を生成し観察してみました。

さすがに何とか波形は確認できる程度でしたが、30MHz程度であれば使えそうです。

これら小さな測定器を駆使して来年もモノづくり続けようと思います。

 

皆さん良いお年をお迎えくださいませ。

2020年2月12日水曜日

関西自作の会&関西ハムシンポジウム2020に参加しました

かねてから参加したいと持っていたJG3PUP山口OM主催の関西自作の会がちょうど関西ハムシンポジウム2020の前日に開催されることになり、初めて参加させていただきました。

阪神尼崎駅近くのホテルにチェックインしてからすぐ会場に向かいましたが、数分遅れで到着したところ窓側のテーブルに各参加者の自作品が並びすでに盛り上がっておりました。
窓側の広いテーブルにたくさんの自作品が!!
というわけで、10名あまりの参加者で17時からスタートし食事やお酒をたしなみながら休む間もなくずーっと自作の話を続けていたらあっという間に22時すぎ・・・いろいろなお話が聴けて楽しかったです。そのあとtwitterでも長いことお世話になっているJP3AEL高橋OMと会長でAKCメンバーのJA6IRK岩永OMと2次会にお付き合いさせていただきました。

中央の細長い黒ボディのミニパドル 優れモノです
今回ハムシンポで岩永OMが頒布した3Dプリンターで作製したミニパドルを拝見させていただましたが、非常に良くできていて操作感もとてもFBな作品でした。ご本人は売れるかどうかと仰っていましたが、多分すぐに売れてしまうだろうと予想していましたらやはりすぐに完売したようです。 増産されるようでしたら1台欲しいなあと思いました。電極にリン青銅版を使用してパドルレバーにもたわみ防止にひと工夫されていて、しかもレバーが収納可能になっています。そこにネオジム磁石も装備しているということでした。軽量なので移動運用にピッタリですね。

ホテルに戻ったのは午前1時近くですぐに就寝し、翌朝大浴場(ビジネスホテルで大きな浴場があるのがポイント)にはいって朝食を摂りゆっくりしてからチェックアウトし電車で一駅移動して関ハムシンポの開場へ向かいます。


 ブースは会場中ほどのいつものリトルガンくらぶブースでしたが机2つ使えたのでゆったりと展示できました。7J3AOZ白原OM&奥様にはいつもお世話になりありがとうございます。

今回は従来のVNシリーズ、VSWRメーターQPM-01キット頒布のほか新VNシリーズであるローバンド用コンパクトCWトランシーバVN-L5の実機展示を行いました。

下のVN-80L5はJE3QDZ吉村OMの人柱版完成機です
この新VNシリーズは基板サイズは従来のVNシリーズと同じ80x60mmのコンパクトに収めコントロール部、送信部、受信部の3枚構成となっており、送信部はプッシュプルE級増幅回路で13.8Vで20Wに迫る出力を出しながら高効率のため放熱板を設けていません。

ありがたいことに展示用として持参した9台目の人柱版キットは頒布する予定はありませんでしたが、熱いご希望により頒布させていただきました。160m版として作成していただけるようです。頑張って完成させていただきたいと思います。

昼休みに会場外のメーカー展示で目にしたのは予約が始まったICOM社のIC-705実働機でした。


自分が開局した当時はVHF帯のコンパクト機が各社から盛んにリリースされていましたが、この2020年に新しいコンパクト機が出るというのはまた感慨深いものがあります。
しかもSDRでHFからV/Uまでカバーするコンパクト機、時代の流れを感じますね。ちょっと見でしたがWF表示などフレームレートやカバー域も十分実用的です。これに今はやりのnanoVNAを携えて車を使わないマルチバンド移動運用なんか比較的手軽にできそうじゃないですか。またD-STARはもちろん搭載済みですがBTなどPC接続もできそうなのでスマートフォンを使ってデジタルモード運用など応用範囲が広そうです。


隣にIC-705瓦煎餅が展示されていましたので、思わず撮影しました(笑)
予約するともらえるそうですが、外缶がIC-705が印刷されているようです。自作派を自称するものとして中身の専売をいただいたら、これをケースにしてマルチバンドのトランシーバーでも詰め込んでやりたいなと妄想しました。

そういうわけであっという間の2日間でしたがとても濃い2日間でした。帰りに白原OM夫妻に美味しいうどん屋さんにお誘いいただきました。写真は撮り忘れてしまいましたが出汁が良く効いた大変美味しいうどんでした。ありがとうございました。

次回は関西アマチュア無線フェスティバルKANHAM2020にAKCとして参加する予定になっています。

追伸:

確定申告の時期で少し忙しくなるので遅くなりますが、関ハムシンポが終了しましたのでVNシリーズなどの通信頒布を再開します。すでに何件かお問い合わせいただいておりますがもうしばらくお待ちください。

2020年2月7日金曜日

関西ハムシンポジウムに参加します

直前告知ですが、2/9(日)に尼崎市リサーチ・インキュベーションセンター(通称ARIC)で開催されます関西ハムシンポジウム2020に参加します。

たぶん2年ぶりの参加になると思いますが、いつものリトルガンくらぶブースにお邪魔させていただいて頒布・展示を行う予定です。

 今回VNシリーズとQPM-01(+α)の頒布を行いますが、ごくごく少数の頒布になりますので完売の際はご容赦ください。

展示は出力を強化したローバンド用の新VNシリーズ、VN-L5シリーズ(VN-160L5, VN-80L5) 完成実機とAKCメンバーの一人JA6IRK岩永OM設計の50MHzSSB/CWハンディトランシーバPocke6(ポケ6)の超人柱版完成実機などです。

季節柄インフルエンザなどウイルス感染症が流行しており、加えて新型コロナウイルスもぼちぼち国内で感染者が出てきております。イベントにはたくさんの方が来場されます。感染予防(手洗い、うがい、適切なマスク装着)は私を含めて参加する皆さん一人一人が確実に行うようにお願いいたします。

2020年1月8日水曜日

遅ればせながら新年初投稿

2020年迎えました。


子年ですね。干支の最初ということで、新たな気持ちでまいりましょう。

まず自作に関する今年の目標を。

1.ローバンド用モノバンド小型CWトランシーバ VN-L5シリーズ(160m版と80m版)キット頒布開始




 昨年末から試作を行っていた新シリーズの仕様が固まってきたので今月あたりからまず人柱版(ベータ版)を限定頒布し、フィードバックを取り入れ7月の関西アマチュア無線フェスティバルで正式版の頒布を開始したいです。

今は試作段階ですが、サイズは従来のVNシリーズにほぼ匹敵しながら160m版80m版ともに電源電圧13.8Vで20W前後、7.4Vで5W前後の送信出力を出せる実用的なリグに仕上がっています。

2.135kHz用CWトランシーバの試作とキット化

 最近フィンランドのJUMA社から唯一販売されていたスタンドアロンの50W出力の135kHz帯CW送信機キットTX-136が惜しくもディスコンになってしまいました。米国では昨年135kHz帯のアマチュアへの開放をきっかけにトランスバータなど出ているようですが、いまだトランシーバはおろか独立した送信機はまだ見かけていません。
日本ではサムウエイ製の送信機やどこかで一瞬販売されていた2W出力の送信機キットがあったようですが現在市場から消えてしまいました。

 そうしたなかせっかく解放された長波帯の活性化につながることも期待しつつ135kHz帯のトランシーバキットを作ってみたいと思っています。

 現状すでに送信部の製作は2年前に完了しており、受信部の設計を残していますがVN-L5シリーズの回路を継承して近々トランシーバとしてまとめます。できればQRSSやWSPR送信モードを追加してオールマイティにしたいですね。

3. SSB版VNシリーズの開発、試作

 VHF帯をターゲットにして検討中です。アイディアとして5Vのモバイルバッテリーを主電源とするべく各デバイスの低電圧動作の実験や、Si5351Aで基準発振周波数より高い周波数を発生させる場合のスプリアス問題の改善策などハードルがやや高いと予想されますが、こちらのほうも少しずつ進めていきます。

4.ディジタル信号処理の実験と実践

 CortexM7アーキテクチャの32bitマイコンのSTMマイコンをはじめ、高速ADC内蔵のデュアルコアdsPICなどどんどん面白いデバイスが出てきており、開発ツールもフリーという手を出さない手はないといった状況です。今のうちにマスターしてSDR機の自作にこぎつけたいですね。手始めに12kHzあたりのベースバンドのジェネレータからやってみようと思います。

5.AKC活動

 当初6名でスタートしたAKCですが、現在10名にまでメンバーが増えさらに活動が活発になると予想されます。今のところイベントでの同人キット頒布が活動の中心ですが、何か新しい試みもと思っています。

以上が自作に関する目標というかそんな感じです。

他にアマチュア無線関連の目標としては、移動運用やコンテスト参加をもう少し増やすといったところでしょうか。あと和文電信マスターなどまだまだいろいろとありますが今年中に達成できるかどうか、は何ともですが(苦笑)

2019年12月31日火曜日

【恒例の】2019年を振り返る

もうあっという間に大晦日になってしまいました。

年齢を重ねると時の経つのがだんだん早くなるというのは本当ですね。

今年もアマチュア無線を中心に印象に残ったエピソードを纏めてみました。

1.アマチュアキットクリエイターズ(AKC)立ち上げとイベント参加
いままでは個人的にブースのスペースをお借りしたり、通信頒布でオリジナルキットの頒布活動をしていましたが、あのCWインベーダーで世界征服を着々と進めているJQ1SRN武村OMのお声がけで集まった、私を含めた6名で同人ハードウエアキット製作集団のアマチュアキットクリエイターズ(AKC)を立ち上げるに至りました。(現在10名構成)
今年は関西アマチュア無線フェスティバルとハムフェア2019にブースを設け、メンバー思い思いのオリジナルキットを頒布しました。
AKCの活動理念と言えば大袈裟かもしれませんが、基本はキットを通じた技術交流だと思っています。キットを企画する上でもここ数年で回路設計や基板製作環境、部品調達に関する敷居がかなり低くなってきており、部品自体も性能や供給状況も常に刻々と変化してきています。この状況は自分のアイディアが比較的楽に具現化できるようになってきたということで、これを利用しない手はないと思っています。
で、同じ思いのAKCメンバー各々がユニークなアイディアを持っていてそれをキットとして拡げ、かつ享受することでまた次の新しいアイディアに繋がっていくという流れを作る土台になっているような気がします。
これからも何らかの形でかかわっていけたらなと思っています。

2.KiCADの導入
Keyer Mini-V2とVNシリーズ(4002,3002,2002)では、回路図をBsch3V、基板CADをPCBEを利用しガーバーデータ(基板製造データ)を作製していました。
Bsch3Vの回路図を目で確認しながらPCBEでパターンを描くというやり方で、2つのソフト間のPC上のデータ連携を持たないため間違いが多く、何度も基板製造発注をやり直したりしていました。
KiCADはフリーウエアでありながらネットリストを通じた連携機能など本格的な統合ソフトであり、自分も乗り換えようと思ってもなんとなく取っつきにくそうでなかなか腰が上がりませでした。
そこでKiCADが5にメジャーバージョンアップされたこともあり、QPM-01という通過型VSWR計を企画するにあたって一念発起し乗り換えてみました。
実際導入してみると、フットプリント作成などもパーツのデータシートを見ながら割合簡単に作成が可能で、何より回路図との連携やパターン修正後のグラウンドベタ塗りの自動修正機能が非常に便利で作業効率が格段に上がり、パターン間違いも非常に少なくなりました。

3.135kHzを自宅で運用し、2wayCW QSO成功
135kHzの運用の実際は、所有敷地が大きい場合を除き移動運用がほとんどでした。135kHz帯開放当初アクティブに活動されていたJH1GVY森岡OMのアンテナシステム実践理論の解説を参考にし、自分なりのアンテナシステムを構築して5年前だったかのローカルコンテストで初めて運用し5局もQSO出来たことは今でも胸が高鳴る思いです。
その後も同じアンテナシステムを使い移動による長波帯運用を行ってきました。そのためか自宅での運用はあまり考えていませんでした。
今年は千葉県を中心にした台風15号19号の影響を鑑み、今までの車での運用でなく一度自宅でやってみようということで車での運用スタイルを継承した形で自宅の屋上で構築してみました。
アンテナエレメント自体は問題なく展開することはできますが、問題はアースです。幸いにして手すりがうまい具合にアースに繋がっているのか、接続ボルトにアース端子を繋げるとアンテナ入力が75Ω前後と十分運用が可能な程度の低さだったため、ローディングコイルとインピーダンス変換トランスを経由して送受信機にアンテナにつなげてみると十分VSWRが下がり、高レベルのノイズの中からCW信号が聞こえ、2局とQSOすることが出来ました。
アンテナエレメント高は12mに及ぶため常設は不可能ですが、自宅からでも十分長波帯通信が楽しめることが分かりました。受信アンテナを送信と別にループ系にするなどいろいろと今後も工夫してみたいと考えています。

まだまだありそうですが一応こんなところで。

では最後に。

今年もいろいろとお世話になりました。
来年もよろしくお願いします。
皆様良いお年を。

2019.12.31
JL1VNQ / HARU

2019年9月4日水曜日

ハムフェア2019に参加しました

今回のハムフェア2019では、アマチュアキットクリエイターズ(AKC)ブースでキット頒布という形で参加しました。

参加にあたってはAKCのメンバーの皆様には大変お世話になりました。特にあのCW INVADERSの生みの親であるJQ1SRN局には中心的な役割として私らを引っ張っていただき、おかげさまで大成功をおさめ感謝しております。ありがとうございましたm(_ _)m

さて今回初めて出来立ての東京ビッグサイト南館での開催で私も初めて訪れたわけですが、会場までかなり遠いです。中の通路は空調が効いているので良かったですが、会場入り口はやや狭く西館の開場前ホールの広さが欲しいところです。しかし会場内は十分広く、ブースの島の間隔も広めにとってあって移動しやすい印象でした。




出発が遅れて開場30分前のぎりぎりに到着し、あわててディスプレイを準備し開場。
予想はしていたもののAKCブースの周りにはたくさんの方々が・・・


メンバー7人おもいおもいのキットが並ぶなか、実物を見に来てみたりキットを買ったり質問やあいさつに来られりなどなど、最初の2時間はカオスな状態でした。

私も30台用意したディジタルSWR計も早々に売り切れてしまい、やはり関ハムで捌けた数の4倍という説は正しいのだと思いました。(関ハムは15台用意してほぼ捌けたので2倍とみていたのですが甘かったようです。QPM-01はしばらく通頒続けようと思います。)

VNシリーズのほうも好調で2日目で用意した分は完売しました。意外とVN-3002(10MHz版)が早くなくなりました。

お手に取っていただきありがとうございます!某縦振師匠
また嬉しかったのは、以前頒布させていただいた方から直接完成モデルと興味深いカスタマイズを見せていただきました。



厚いベーク板をカットして、クリップをレバーにしたオリジナルの自作パドルでVN-3002の本体下に装着してElecraft KXシリーズのような一体型となっています。

パドルを本体に装着するというアイディアは持っていましたが、これには脱帽です。先にやられてしまいました(笑)。ミソはCTRL基板とRF基板を支えるスペーサです。丁度中央に横にねじ穴が開いていて、そのネジ穴にパドルモジュールをビスで固定しています。実にしっかり装着されていて運用も不安なさそうです。

このスペーサを標準に取り入れてサイドと上下に各自好きなパネルを装着したりできるようにしたいですね。

とても良いものを拝見させていただきましてありがとうございました。

そういったわけで初日は全くブースを離れられずにいました。結局VN-4002が3台残るのみでステッカー除くほかはすべて初日で売切れてしまいました。

ありがとうございますm(_ _)m

2日目は初日とは異なり穏やか和やかの中で残った3台もなくなりすべて捌けてしまったので少しだけほかのブース巡りをしました。

ハムフェア直前になり話題になったトランシーバーのモックアップ?をチラ見してきました。



実際に見るとだいぶ小さな印象で、重さも電池込みで訳1kgというから本当に移動に活躍しそうな新製品でした。バッテリーも既存のハンディトランシーバのバッテリーパックが背中に収まるなどアイディアもたくさん詰まっているようで期待が膨らみますね。

また、私が40年近く前の開局当時ローカルだったどよよんさんととおちゃんにひさびさに会場で再会できたことも今回のハムフェアの印象に残ったことです。やっぱり無線っていいものですね~

そんなこんなで今年のハムフェアはいままでとは違って新しい楽しみ方ができたように思いました。自作する人は少ないとは言われていますが、コンテストやDXハンティングと並ぶアマチュア無線を楽しむ大きな柱であることは間違いないと思います。さらに一点もので終わっていたからキットを通じてほかの自作派と共有できるというように変わり(進化し)つつあり、そこに面白さを見出してくれる方だどんどんこういった場で発表できるようになってくれるといいな、という妄想を抱きつつこれからも少しずつではありますが頒布はつづけていくつもりです。



ハムフェアでいくつか購入しましたが、このサブミニチュア真空管面白そうです。以前VNシリーズ取り扱てくださったQSYというラジオ番組のブースにお礼かねて伺ったところ、このサブミニチュア管を勧められて買ってしまいました。再生式ラジオと思しきいただいた参考回路図を見るとこれで何か作りたくなってきました。

CQ出版では0-V-1受信機に加えて真空管式送信機キットを販売予定だそうです。せっかく5本手元にあるので再生式受信機とCWもしくはAM送信機の組み合わせでQRPpトランシーバーが良いかな?
追記:
ハムフェアが終了したので、AKCの活動は当初の目的達成を機にしばらく休止します。
それに伴い私の各種キット(Keyer Mini-V2 Revision2, VN-xx02 series,)の通信頒布(通頒)の再開準備を始めます。9/8から受付再開を予定します。

また今回初めて頒布したQPM-01キットについても通常頒布のラインナップに加えます。

追ってこのブログで告知します。

2019年1月3日木曜日

2019年始動

みなさま新年明けましておめでとうございます。

2019年になりすでに三が日が終わろうとしています。

三が日といえばNew Year Partyがありますが、カムバックして数年続けていたのがある年年越しで旅行で出れなかったのをきっかけに出るのが億劫になってしまいました。

12年分のシールを集めないと完成しないのでいったん穴が開くと半分やる気がなくなってしまうのは私だけでしょうか?(苦笑)

まぁそれでも期間中は各バンドにぎやかになるので今年は参加することにしました。

三が日から仕事は始まっているので合間を縫って160mCW、40mCW、2mSSB、70cmFMで呼び回りして23Qかき集めました。

160mは久しぶりに自作SRA(SuperRad Antenna)を取り出して設置しました。


再調整なしでバンド内VSWRは1.5以内に収まっていたのでそのまま50Wで数局コールし3局に拾っていただきました。

近距離は応答確率が高いのですが、6エリアや8エリアはよく聞こえても呼んでも取ってもらえずでした。

SRAについては動作についていろいろとすったもんだがあったようですが、なんとなくこれもいろいろといわれているGAWANTに動作が似ているのでは?と思える節があって、機会みて記事にしようと思います。

とにかく飛ぶ飛ばないという以前に大きなアンテナを建てられなくてもとりあえずバンドに出たいという需要にこたえるアンテナのひとつかもしれません。

ただ限界を見て次にどうしようかと考える時期に来ているのかもしれません。

というわけで2019年はじめの活動報告でした。

本年もどうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m

2018年12月31日月曜日

2018年を振り返る

もうなんかあっという間に2018年平成最後の大晦日になってしまいました。

そういうわけで2018年のまとめをしようと思います。

まずはハイライト

1.3Dプリンタの導入&大活躍
 VNシリーズオリジナルののエンクロージャを製作したいと以前から考えていましたが手始めに2018年の初めにSnapmakerを入手しました。しかし最初はなかなか手付かずになっていました。ようやく夏の終わりに開梱して組み立て、出力ソフトにおまけでついていたGコードファイルで何もわからないままに初出力。
 なんとなくできたかなーといった感じで、樹脂の素材やら反りの問題など1から試す形でほぼ毎日稼働している状態でした。またCADもFreeCADというフリーウエアの力でケースやつまみなどのパーツ類などはこのソフトでほとんどすべて3Dデータを作り出すことができます。わざわざ紙にスケッチしなくても、いきなりPC上で基本図形の組み合わせで複雑な図形を比較的簡単に作り出せ、またワークベンチというプラグインを導入するとさらに高度な3Dデータを作ることができる私のような素人にとって素晴らしいソフトです。
 そんなこんなで素材の特性やら、積層型のプリンタの特徴など作りながら少しずつ習得していくという日々が続きましたが、ついに念願のVNシリーズのエンクロージャを完成させる事が出来ました。
 また2台目の3DプリンタとしてGeeetech A30を導入、VNシリーズのほかに、Keyer Mini-V2 Revision2用のエンクロージャや巷で大人気のJQ1SRN OM作CW INVADERSのケースも作ってしまいました。

プレーは全くもってへたくそです(汗

 今後頒布するキットなども3Dプリンターで作ったエンクロージャを標準にしたいところですが、なにせ出力にまだ時間がかかる(1セット揃えるまで半日かかる)のでまだお悩み中です。

2.VNシリーズ3バンド揃う
  3出力PLLクロックジェネレータIC Si5351Aの存在を知ってから約3年ほどかけて初めてのオリジナルのトランシーバを作り上げました。その後人柱版キットとしてGoogle+のお仲間さんに配布しフィードバックをいただいたり、JE3QDZ吉村さんやJI3IVL森さんはじめ皆さんの多大な協力を得て、様々な不具合の解消や機能改善、マニュアルの英文化など自分一人では到底到達できないところまで完成度を上げる事が出来、このことを通じて自分もとても勉強になりました。また今年は7MHz版をベースにしてさらに10MHz版のVN-3002、14MHz版のVN-2002とバリエーションも増え、次は別に新たに何かを作りたいと思っています。

3.自主製作キットメイカー(無線版同人ハード)が増えた
 KiCADの普及や個人でプリント基板製作委託が安価にできるようになったことが大きいのではないかと考えていますが、無線界隈でも個人でキットを頒布される方がぽつぽつ増えてきました。今まで自作していても、他者がなかなか再現できない、またはその反対にこれはと思った作品例を見ても自分で再現難しいなどある意味自分流だけで終わってしまうような流れに風穴を開けるというか。大袈裟かもしれませんが、自主製作キットを頒布するという行為は、自分なりに調べて設計し頒布したものがはたして他の人にとってどう映るのか直接感じる事が出来る、また具体的なフィードバックや思いもつかなかったアイディアなど浮かんできたり、とにかく自分や他の人を巻き込んだ技術向上に貢献する行為と実感しているので、そうした方々が増えていることはとても喜ばしいことです。来年はもっとアクティブになるのではと期待しています。

というわけで自作中心のハイライトでした。

次にローライト

1.移動運用のアクティビティががたおちに
 とくに136kHz運用がぐっと減ってしまいました。昨年のローディングコイル破損が効いたのか一時まったく補修する気が起きず放置状態でしたが、3Dプリンターを使ってようやくうまく補修完了し11月の小笠原運用に合わせて千葉県某所に出かけましたが途中目的地直前で路肩崩れで到達できず近くの広い駐車場でアンテナを展開しました。林に囲まれていたのでロケーションは最悪小笠原どころか同時にQRVしていた1局のみかろうじてQSOできたにとどまりました。エレメントも経年変化か金属疲労で数か所で切れてしまうなど散々でした。
 ローディングコイルはちゃんと動作していることは確認できたので暖かくなる前にエレメントのリニューアルなど行おうと思っています。

2.やっぱりSASだった
 無線とは関係ない自分の身体のことですが、前々から就寝中のいびきや呼吸が止まったようになると家人に指摘されていて、なおかつ寝覚めも良くなく日中もいつも眠たいなどの症状が見られたので重い腰を上げて検査に臨みました。
 結果はやはりというか睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome; SAS)しかも結構重症(最低酸素飽和度50%台というのにはさすがに驚いた)だったためCPAP導入しました。
 毎晩マスクを装着して機械に接続するなど結構煩雑ですが、導入してみると寝覚めは良くなるし日中の眠気も改善傾向になるなど効果は明白でした。
 将来内蔵の負担から起こる合併症のことを考えるとCPAPは続けていく所存です。旅行の時の持ち運びがちょっと面倒ですが^^;

 まぁ細かいこと言えばまだいくつかありますが、大きなところではこんな感じでこれにて2018年を締めくくりたいと思います。

皆様におかれましては良いお年をお迎えください。

また来年もひとつこのブログをご贔屓にお願いいたしますm(_ _)m

2018年8月29日水曜日

ハムフェア2018参加記

先日猛暑の中8/25,26に行われた恒例のハムフェアに行ってまいりました。

といっても初日だけですが・・・




まぁこの辺の画像は皆さんよく撮られているので特に説明は要らないと思いますが(笑)、2週間前の某大イベントに比べればいたって楽か・・・と思いきやかなりの暑さで入場するまでにすでに汗だくになっていました。


いい歳こいたおっさんがこんな名札(いずれもQSLカードのデザインです^^;)首からぶら下げて会場を徘徊しておりました。


 昨年欠席したので2年ぶりになりましたが、いつもの全日本長中波倶楽部ブースにお邪魔してお店番のお手伝いです。

LF/MFで活躍されている皆さんが持ち寄った作品はいつもながら圧巻ですね。135kHz用と475kHz用の大きなローディングコイルにブースに訪れた方は皆さん驚きの眼差しでした。というか長波帯のアマチュア無線バンドをご存じない方もまだまだ多く、これはもっと認知度を上げないといけないと思いました。

かく言う自分は135kHz帯用小型の20W CW送信機を展示しました。

前にもブログの記事にあげたE級増幅回路を応用した高効率の送信ユニットで、小型にまとまっているとあってか意外と見ていただけたようでした。否、隣にSUR工房さんのCIR-45Dという最新の小型構成のパドルを置いたのが良かったのかもしれません。

時々ブースを離れて他のブースを回ったり自作品コンテストの受賞作品展示コーナーを覗いたりしてみました。

自作品コンテストコーナーで注目したのは・・・


まずこれ。7MHz 1KW AM送信機。こんなにコンパクトなのに1kWですよ!しかもAMで。概要は250W出力のPower MOSFETの2パラレルプッシュプルアンプ4ユニット電力合成し、E級増幅のPWM変調ということだそうです。

もちろんE級なので非常に高効率です。

この技術是非身につけたい!

でもってもうひとつは対極的なセットです。


 あまりにもコンパクトすぎてこの距離では何か良くわかりません(笑)。



 これ、カセットケースにすべて詰め込んだ6mマルチモードQRPpトランシーバです。何がすごいかって、内部配線の大半が空中配線で、中が3D迷路のごとく配線が入り乱れています。これで完全なトランシーバーとして動作するのがなんともすごいんです。この技術もぜひ身につけたい!


まぁあとはこんな感じで適当に。

メーカーのブースはレポートなしかよ?と言われそうですが、あんまり興味ないんでパス。

あと、写真に撮りませんでしたが最近HT-1AというHF2バンドCW QRPトランシーバキットを頒布開始されたJL1KRA中島OMとアイボール。しばらくいろいろとお話を聞かせていただきました。キット頒布の苦労話やCRkitにまつわる裏(でもないか)話など、大変興味深いお話でした。自分も小規模ながらキット頒布しているので苦労話には大変共感しました^^;

それから、秋葉原無線部に出展されお手製のキット(無線機要らずのWiresXとガッテンR)を頒布されたJQ1SRN武村OMにブース前でアイボールしてしばらく歓談しました。キット開発過程はブログで拝見していましたが、開発がとても早くていつの間にかキット量産して完売させてしまうというバイタリティに圧倒されっぱなしでした。次回もやる気MAXだそうでとても楽しみです。

また、かのしながわハンコ倶楽部!!でtwitterでも人気者のJO1FHM/2縦振電鍵最高な成嶋OMにお会いして某謎のお祝いのブツをお渡しし、OMからは和文練習のための『和文はともだち』を頂戴いたしました。

そのほかtwitterやGoogle+、facebookのフォロワー各局とお会いし、終了まで楽しいひと時を過ごすことが出来ました。

1日目終了後、有楽町と新橋の間にあるお店で行われたJARL QRP Clubの懇親会に参加させていただきました。


自作好きが集まってこちらでもいろいろな話やら、持参した自作物を披露したりで大変充実しておりました。

 そんなこんなで初日が終了、自分は用事で2日目に参加できませんでしたが非常に有意義でした。今後の活動に大いに刺激になりました。

でもって今回の収穫を。


まずは先日正式にラインアップに加わったSUR工房の小型パドルCIR-45Dの緑色。赤と青は7月の関西アマチュア無線フェスティバルで一目惚れして購入しました。緑だけ売切れてしまったため、今回のハムフェアで手に入れようと会場まもなくブースに駆けつけて購入しました。

このパドルは、超小型ながら打鍵感はしっかりしていてバネ圧や接点間隔調整も普通のパドルと同様に備えており、接点も銀を奢っていてこだわりを持った実に本格的なパドルです。自分はこういう小型で中身がしっかりギュッと詰まったものに弱いんですよね(笑)。これですべてのVNシリーズにぴったり揃えることが出来ました!(自己満足^^;)

VNに限らずたぶん移動には欠かせないアイテムになると思います。

VN-2002もしばらく置かせていただいて大変恐縮でした^^;;


続いてはしながわハンコ倶楽部!!さんのアイテム。新作のGAWANTちゃんGAWAクルちゃんステッカーの大小ペアです。GAWANT本体はさすがに買うことが出来ませんでしたが、ステッカー買えたので満足です。どこに貼ろうかまだお悩み中ですが・・・


最後にJQ1SRN特製のシールとJO1FHM/2特製の和文はともだちを頂戴いたしました。特製シールはちょっと前に廃止されたあのシールよりもふた周り大きく、数字が振ってあるものは、免許された番号に当たる無線機に貼り付けるとこの無線機が第○送信機かすぐにわかるので便利です。和文はともだちは、説明書が良くまとまっており自分でも何とかおぼえられそうです。お二方どうもありがとうございました。


はい、というわけで次回は8/31,9/1予定とのことです。次回はもっとアクティブに参加したいなっと。

おわり。

2018年8月20日月曜日

DSA815TGスペアナがやってきた

大袈裟ですがついにやってもーたしてしまいました。

Amazonでも購入可能ですが、ここはちゃんと店頭で買おうとコツコツ貯めてきたスペアナ基金(笑)を握り締め、秋葉原の計測器ランドに伺いRIGOLのDSA817TGを購入しました。

中堅のHF据え置き機程度の値段でこのような本格的な新品の測定器を購入できるのは驚きです。

別のイベントが控えていたので開梱は購入1週間後になってしまいましたが、いよいよ外箱を開けてみると・・・中にも同じような段ボール箱が^^;


内側の段ボール箱を開梱しようやく本体と付属品が拝めました。


電源をつなぎ、火入れ式。スイッチオンから起動まで数十秒程度と立ち上がりは早いです。セルフキャリブレーションを行い早速VN-2002に30dBの通過型アッテネータ2本通してスペアナの入力に接続し高調波スプリアスを観察しました。

スパンやRBWの調整などはAPB-3で慣れているのですんなり調整できます。ロータリーエンコーダでも調整できますが、数字キーに直接入力したほうが速くて確実です。


実際VN-2002の送信出力をチェックしてみると3倍高調波のレベルは-50dBc以下でしたが結構目立ちます。その代わり3倍高調波以降はほとんど見えません。

先日VN-2002のLPFを再設計し、構成する素子の変更を行った後の波形を確認してみると・・


出力レベルは上昇し、3倍高調波のレベルはぐっと下がったことがわかります。


近傍の信号スペクトラムでも-40dBcを超える帯域外不要輻射は見られず再設計の効果が見られました。

また付属のトラッキングジェネレータ(TG)を使って14.318MHzのジャンク水晶で作った6素子のラダー型SSB用クリスタルフィルタの測定を行いました。


インピーダンスマッチングを施していないので、通過帯域内でのリプルがやや目立ちます。挿入損失は約5dB、通過帯域は3kHzから4kHz程度でした。


最後にAPB-3の信号発生器モードに切り替え、APB-3の出力から30dBのアッテネーターを介してDSA815TGに入力し、信号レベルを確認しました。

DSA815TGをゴールドスタンダードとするならば、APB-3のSG出力は約-14.5dBmということで他のAPB-3ユーザの検証結果にほぼ一致しています。APB-3の出力調整プルダウンメニューによる出力変化もDSA815TGで観察すると表示どおりに変化していました。

今回のDSA815TG導入によって自作環境が一気に拡がった、というのは言いすぎでしょうか。もちろん従来の測定器との使い分けは重要です。宝の持ち腐れにならないようにしなくては。