というと大げさですが、136kHz運用開始前からずっと付き合ってくれたローディングコイルをそろそろリニューアルしようと考えていました。今年の目標にも掲げていたことですがアンテナシステムの改良の一環として新ローディングコイルの製作をようやく実行に移すことにしました。
現用のローディングコイルと先日製作した475.5kHz帯用のローディングコイルを踏まえて以下のように仕様を考えました。
・コイルボビン径は現用と同じ25cm径
・コイル線剤をリッツ線として無負荷Q≧500を目指す
・メインコイル単独で6~7mHのインダクタンスを確保する
・バリオメーター内蔵として、インダクタンス可変域5~8mHとする
・バリオメーター機構は金属フリーの素材を用いる
・バリオメーター操作に減速機構をつけて微調整しやすくする
・高周波電流計と絶縁型インピーダンストランスを組み込む(できれば)
要はやはりこちら。
...リッツ線であります。
リッツ線は表皮効果を抑えることによって高周波抵抗を下げコイルなどに使う場合Qを高く保てる利点がありますが、ひと口にリッツ線といってもさまざまで一体どれを選べばよいのか見当もつきません。
JH1GVY森岡OMが、おそらくオヤイデで売られているのと同じものと思われる素線0.08mm径UEW30本のリッツ線を10本撚ったものを130m余り使用して作成したローディングコイルを紹介されています。資料によると0.08mm/30リッツ線の直流抵抗は125.9Ω/kmで、10本束ねた場合単純計算で12.6Ωとなり130mだと1.6Ωになります。このときの高周波抵抗が136kHzで3.8Ωという結果がでており、直流抵抗の約3倍弱に相当すると思われます。また、素線がなるべく細いことで抵抗が下がる傾向だそうです。
そこで0.08mm/300の長いリッツ線を探してみましたが、なかなか目的に合うものがなく結局マイクロ・パワー研究所のリッツ線在庫リストの中にある0.08mm/250のリッツ線が一番近そうだったので160mほど購入しました。D-STARデュアルバンドハンディ機が1台買えるほどの値段でしたが...
6mH台のインダクタンスを得るのにはリッツ線は150mほど(単層巻きの場合)必要になり、0.08/250リッツ線の直流抵抗は 2.26Ωで予測交流抵抗は5~6Ωといったところになります。Qは600~700いけると良いかなぁと。
他に必要な材料はほぼそろいましたが製作は年越してからになりそうです。
閑話休題。
先ほどJD1に移動されていたJA1BVA齊藤OMが帰宅され136kHz掲示板に運用記を上げられていました。
内容を見てみると早朝夜間よりもどちらかというと0800JSTから0900JST台が一番つながるチャンスがあったように思いました。そういえば2月のとき0900前後で本土と交信していましたね。一方24日早朝の当局の信号はどうも捉えられているような感じではなかったようでちょっと残念...
またアンテナ設備の展開が今後移動場所で厳しくなってしまうらしく今回でJD1での136kHz運用終了とのアナウンスがあり、これまた残念です。当局にとってみれば不完全燃焼といった感じですが、まぁ仕方ないですね。
これからは、もう少し移動範囲を拡げて(といっても国内ですが^^;)CW交信距離を伸ばしていきたいです。
とりあえず来年の関ハムシンポ前日の関西移動から(鬼が笑う(笑)
お寒い中をワッチしていただいてありがとうございました。
返信削除136に挑戦されている局のコールサインをたくさんメモして持参しました。
一文字でもコピーできれば、交信成功の可能性が高いと考えていました。
しかし、やはり交信できた局とは、フルコールをコピーできました。
現状のJD1では、運用を止めましたが、気持ちの上では再開の可能性を
捨てていませんので、状況が変化すれば、チャンスをものにしたいと思います。
お互いに挑戦を継続しましょう。
リッツ線のように細く長く・・・ですね。
齊藤さん、コメントありがとうございます。
削除3局8交信大変すばらしい結果でした。お疲れさまでした。
もしまたJD1の運用再開のチャンスがありましたらぜひよろしくお願いします。
それまで装備も運用技術も少しずつ磨き上げていきます。