前の投稿のとおりSi5351シリーズでは、各PLLのVCO発振周波数設定とVCO信号の分周比設定により出力周波数を規定します。
1.VCO周波数設定(PLLA, PLLB)
fvco = fXTAL x (a + b / c)
a...15~90, b...0~1048575, c...1~1048575, fXTAL = 25MHz or 27MHz
2.VCO分周設定(MultiSynth0,1,2,...)
fout = fvco / (d + e / f)
d...4~900, e...0~1048575, f...1~1048575
1と2をあわせると、設定周波数は6つのパラメータで規定されます。
fout = fXTAL x (a + b / c) / (d + e / f)
というように、非常に細かい設定が可能ですが、ある特定の周波数範囲のVFOを8ビットマイコンで制御するとして考えるならば、分母は整数とくに5ないし10の倍数にして分子のパラメーターを細かく変化させたほうが簡単です。
で、上の条件で各パラメーターを決めてみると。
fvco = 700~800MHz, fXTAL = 25MHz
a = 28, b= 0~99999, c = 25000, d = 100, e = 0, f = 1
これで、7~8MHzの10HzステップVFOが出来上がります。
I2C LCDモジュールとロータリーエンコーダをつなげました |
2つ同時出力 下は4MHz(固定)上は7MHz(可変) |
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