2015年9月5日土曜日

Si5351AモジュールからVFOとBFOの信号を

Silicon Lab.のSi5351Aを使ったクロックモジュールで10MHz方形波発生することが出来ましたが、次はより実用に近づけるためVFOとBFO信号を発生させるテストを試みるべく、今回VFOは7MHz周辺を10Hzステップで可変、BFOは4MHz固定という設定でプログラムを考えてみました。

前の投稿のとおりSi5351シリーズでは、各PLLのVCO発振周波数設定とVCO信号の分周比設定により出力周波数を規定します。

1.VCO周波数設定(PLLA, PLLB)

 fvco = fXTAL x (a + b / c)
    a...15~90, b...0~1048575, c...1~1048575, fXTAL = 25MHz or 27MHz

2.VCO分周設定(MultiSynth0,1,2,...)

 fout = fvco / (d + e / f)
    d...4~900, e...0~1048575, f...1~1048575

1と2をあわせると、設定周波数は6つのパラメータで規定されます。

 fout = fXTAL x (a + b / c) / (d + e / f)

というように、非常に細かい設定が可能ですが、ある特定の周波数範囲のVFOを8ビットマイコンで制御するとして考えるならば、分母は整数とくに5ないし10の倍数にして分子のパラメーターを細かく変化させたほうが簡単です。

 で、上の条件で各パラメーターを決めてみると。

fvco = 700~800MHz, fXTAL = 25MHz
a = 28, b= 0~99999, c = 25000, d = 100, e = 0, f = 1

これで、7~8MHzの10HzステップVFOが出来上がります。

I2C LCDモジュールとロータリーエンコーダをつなげました
I2CバスにSi5351AモジュールとLCDモジュールをぶら下げることでPICの使用ポートも4つで済んでおり、8PIN PICでも実現可能です。

2つ同時出力 下は4MHz(固定)上は7MHz(可変)
あとは、適切なLPFを通すことで汎用VFOが出来上がります。

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