2016年10月17日月曜日

7MHz CW QRP(p)トランシーバ動作最終プロトタイプ完成

かねてから製作中の7MHz CW 小型QRPトランシーバの最終プロトタイプが完成しました。


制御部とRF部は通常の連結用ピンヘッダ・ソケットで相互に接続しています。最初なぜか感度がとても悪くしばらく悩みましたが、配線をチェックすると局発信号線とGND線の配列が基板相互で逆になってしまい、その結果局発信号がGNDに落ちているというパターン配線間違いが判明しました。そこでGND線のピンを切断して局発信号線を正しい端子に導くようにしたところ、正常に動作しました。

アンテナを繋げワッチしてみると、オペアンプで構成したAGC回路はうまく動作しているようでしたが、強い信号のときにAGCが効きすぎているのかしゃっくり現象のような状態となり受信音が汚くなりました。

オシロスコープ上では理想的なファーストアタック、スローリリースなAGC電圧曲線を描いていましたが、AF増幅(オペアンプによる)後の信号を整流しているためか信号タイムラグによるAGC動作そのものの遅延が原因かもしれません。

プロダクト検波直後の信号を整流したほうが良いかもしれないので、追って実験してみようかと思います。信号レベルは小さいですが、オペアンプの整流回路はダイオードでいうところのVfが0.1Vレベル以下であることをオシロで確認しているので期待は持てます。

当座は整流回路内の時定数設定コンデンサの容量を大きくして並列に22kΩ程度の抵抗を繋いで立ち上がりをやや遅くしてみたところ、強い信号で若干ポコる(信号のあたまがごく一瞬大きく聞こえる)もののだいぶかかり具合が良くなりました。

実装完了したRF部 IFアンプの増幅率が大きく若干発振気味
あとは、IFアンプ部のシールドを強化して発振気味になる現象を押さえ込んでいけば良さそうです。

現用無線機と比較しても感覚的な感度に差異はほとんど無く、フィルターの切れもまずまずです。


パターン修正した基板を近々発注してケーシングに移りたいと思います。

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