2017年5月2日火曜日

FUSION PCBの基板作成オーダーを(追記あり)

以前にも投稿しましたが、ここのところ幾度となく香港Seeed社のFUSION PCBで基板作成を依頼していますが、私は定番のEagleやKiCADではなく、PCBEというフリーな基板CADで作成したガーバーデータで発注しています。

ガーバーデータ作成前にデザインルールチェック(DRC)を行い(Fusion用のdrcファイルがどこかでDL出来るのですが、入手先を失念しました^^;)通ったあとに出力したガーバーデータファイルをこれまたフリーのガーバービューアgerbvで各レイヤーを目で確認して問題なければファイル群をひとつのZIPファイルに圧縮してまとめたものを、FUSION PCBページにある「ガーバーファイルを追加」ボタンを押してZIPファイルを指定してアップロードします。

私のブラウザではたまたま英語表記ですが、通常は日本語表記になります

デフォルト設定(2層基板で1.6mm厚、有鉛ハンダレベラーなど)で10センチ四方、10枚以内であれば送料別で4.9USDというかなり安い値段で作成することが出来ます(2017年5月現在)。レジスト色も6色用意されていて、デフォルトの緑以外でも追加料金はかかりませんでした。送料はDHLで30USD弱、Fedexで20USD程度ですので他の買い物とあわせれば充分リーズナブルではないでしょうか。

ただ、同じパターンの基板を10枚超えて注文すると通常料金で計算されるので注意が必要です。ですから、何種類か異なるパターンで一度に10枚ずつオーダーするのが良いかもしれません。

アップロードがが完了すると下にweb上のガーバービューアへのリンクが出てくるので、クリックするとアップロードしたファイルのデータをwebビューワで確認することが出来ます。

これが結構リアルで、実際出来上がった基板に近い感覚でプレビューすることが出来ます。



細かいところまでキチンと表現され、レジスト色やランド処理を指定することが出来るので最終確認するうえで非常に便利な機能だと思います。

オーダーに間違いなければ支払いに移ります。PayPalに対応しているので海外通販での支払いにはいつも利用しています。国内ではまだまだPayPalに対応しているところが少ないですが、PayPalアカウントをもっていればいちいちクレジットカード情報を入力せずに済むので海外通販などの利用には結構便利です。

注文はすべてオンラインで完結できるのでデータさえあればほんの数分で注文完了です。あとはデータに問題なければオーダー完了から約7日から10日で現物が手元まで到着します。

出来上がった基板の一部です。

撮影の関係で画像の色がちょっと変ですが基板のレジスト色は明るい青色です
U2(0.5mm pitch MSOP10)はランドにフラックスを塗布し追加ハンダなしで手ハンダで装着します
 無線関係の工作物を対象にしているので本来あまり細かいパターンは使わないのですが、世の中表面実装部品が主流となって、どうしても小さい表面実装パッケージでないと手に入らないものも多くなりました。2枚目の中央のU2は0.5mmピッチのMSOP10pinパッケージのパーツが装着されます。パターン切れもなく綺麗で安心して手ハンダで装着できます(笑)

というわけでこの程度のパターンの基板であれば品質的には申し分ないです。

ここのところにわかに安価で基板作成請け負う業者が増え、基板作成だけでなく実装サービスなども出てきていて(FUSIONもPCBAサービスがあります)そろそろこの界隈も過当競争の様相を呈してきている印象です。オーダー次第で安く基板を作れるので、FUSION PCBは基板作成依頼の選択肢の一つとして良いんじゃないかと思います。

PCBA(実装サービス)も試してみたいけどBOMにないパーツもあるので、自分で調達したパーツを送るタイプのサービスがあると助かるんだけれど、それはそれで海外に直接送るのはまだリスキーなので国内に送って確実に届くシステムが出来ないかなと期待しています。

追記:
先月4日に日本語のサイトが出来た模様です。ページはこちらから。
10cm四方の2層で10枚だとかなり安いので試作基板の製造依頼に重宝しそうです。

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