年の瀬にJARL QRP Club主催の懇親会(忘年会)が新宿で開催されました。
今年からQRP Clubに入会して何回か懇親会にお邪魔しましたが、開催日が野毛の横浜電子工作連絡会ミーティングに重なってしまうなどなかなか参加できませんでした。
今回は第2週の週末ということもあり、また忘年会をかねているということで参加しました。
場所はいつもの秋葉原ではなく新宿某所。
某所というかバレバレですが(笑)
10数名の工作好きオヤジ達が一室に集まりお酒と食事を楽しみながら、持ち寄った作品を披露していきます。
私もQCXとかもっと何か持っていけばよかったのですが、VNシリーズくらいしか持ってこなくてちょっと失敗しました^^;
数ある作品の中でとても気になったものを2点ほどご紹介します。
まずはこれ。
なんと、おかきの缶をそのままケースにした真空管式短波帯CW送信機です。
詳しいスペックはすっかり忘れてしまいましたが、このかっこよさに惚れました。
バリコンやコイルやら主要なほとんどの部品がジャンクから作られています。使われなくなった部品を組み合わせて新しいものを作るという作業はとても魅力的です。さすがに電源は別ですが、これに真空管式の受信機が同じようにおかきの缶で作れたら楽しいだろうなーと思いました。
マイコンや表面実装部品がこれからの工作の主流とはいえ、 一度はやってみたいですね。
次はこちらです。
7MHzから50MHzまでのマルチバンドQRP CWトランシーバです。タカチ製のYMシリーズと思われるケースに収められていますが、これまたいろいろと工夫やこだわりが詰め込まれています。
とくに興味を引いたのが、メーターと後ろのスタンド、100均小型スピーカーのケースを利用したアンテナマッチングボックス・・・などです。
発振器などの制御にはマイコンを使っているようでしたが、Sメータ(PWRメーターも?)はアナログのラジケータを敢えて利用しています。こだわりも感じますが、デザインのアクセントになっていて良い印象です。LCDのバーメータ表示よりも存在感バッチリです。それにフルスケール500Wというのも洒落が効いています。(本当はバックライトで文字が浮き上がるものなので換えられなかったとのことです)
後ろのスタンドは、直接撮影し忘れましたがカメラ固定用のスタンドでこれも100均で購入したそうです。ネジで着脱可能で写真のように本体を斜めに置けるので非常に使い勝手が良さそうです。この仕組みはVNシリーズにも採用したいところです。
アンテナの根元の部分は小型スピーカーのエンクロージャにコイルとコンデンサが入っていて、ロッドアンテナのエレメントを同調させているとのことです。このくらいの大きさの市販のプラスチックケースよりもコストが安く済む(100均ですから)のでいろいろと他用途にも使えそうです。
で、中身も見せていただきました。
マルチバンドということもあって実装密度はかなり高いです。
これだけの密度の高さでちゃんと動作されるのは大変だったでしょう。しかしこのオンリーワンな自作機を持ち出してQSOするのはことのほか楽しいだろうなと 想像します。
このあと、持ち寄った品々でオークションが行われました。いろいろと出てきましたが私はこれを分けていただきました。
JA6IRK岩永さんが製作されたAD9834のモジュール基板です。AD9834はおなじみのDDSチップですが、手持ちがいくつかあるので実験用に組んでみようと思います。
そういうわけで、2時間があっという間に過ぎ場所を変えて自作話で盛り上がりました。
みなさんそれぞれが面白いことやっているなーと刺激になる良い会でした。
来年のことを言うと鬼が笑うそうですが、今年はひとつの目標が良い形に結実したので来年はさらにこの方向で進めていこうと考えています。
たぶん本投稿で今年最後になるかと思います。皆様におかれましてはどうぞ良い年をお迎えくださいませ。
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