折りしも雨が降っていて雪になるかもしれないという気候の中、運送用のトラックがひっきりなしに走っている夜中に500キロあまり走行して現地に到着しました。
みんな知っている夜景がすばらしい展望台 |
南方向を中心に180度以上視界が開けています |
そんななか駐車場の端っこでいつものアンテナシステムの設営に取り掛かりました。Spider Beam製の12mグラスファイバーポールをタイヤベースに挿して天辺には垂直エレメントと2本の傘型エレメントの端を固定し1段ずつ11段まで目いっぱいにポールを伸ばします。傘エレメントはもう一方の端にワイヤーをカラビナでつないでガードレールの柱にくくりつけます。垂直エレメントはポールの継ぎ目ごとに養生テープで半固定し、端をローディングコイルのホット側端子に繋げます。アースは0.3mm厚90x60cm大のガルバリウム鋼板を10枚車体下に並べてそれぞれ電線でつなぎます。そしてインピーダンス変換絶縁トランスをアースとローディングコイルのコールド側につなぎ、トランスの50Ω側に同軸ケーブルを接続して送信機のアンテナ端子につなぎます。
12mポールと下に10枚の鋼板を敷く定番スタイル |
風でSWR曲線が左右によく動きます(笑) |
あまり時間がないので突き詰めず、送信機と受信機をセッティングして8時過ぎから136.5kHzCWモードでCQを出しました。
TX-136内蔵のGPSでは、GLはPM74psを表示しています |
そのあとはWSPR2とDFCW30を適宜送信していました。
突風によりポールが大きく揺さぶられたときには共振周波数が1~2kHz程度変化してしまいます。VSWRは上のグラフを見ていただくとわかりますが、VSWR>2の範囲が1kHzに満たないので少しの変動でもVSWRは大きく変化してしまいます。超短縮アンテナの泣き所といいましょうか、比較的長時間連続送信が要求されるWSPR,DFCWモード、特にDFCW30では強い風が吹くたびにVSWRが急激に上昇して送信が中断してしまいました(送信機にはSWRプロテクションが付いていて、カットオフレベルを調整することも出来ますが、50Wフルパワー送信時では高SWRが続くのはファイナルやコイルにとってNGなためあまり甘くすることは出来ません)。
それでもなんとかWSPRとDFCW30を送信し、清須市と山梨市の局に捕捉されました。
TNX TNUKJPさん & JH1INMさん
Pwr表示とSNRが連動していません 風の影響でしょうか |
定番『はぐれわいわいぴー』もどき |
露天風呂も広くてリーズナブルな温泉施設でした |
土曜日の午後とあってか帰りは渋滞もまったくなくスムーズで無事に帰宅できました。
今回は自宅はもちろん東京や埼玉、千葉のグラバーには届きませんでしたが、清須市には強く届いていたとレポート頂いており、そのときのコンディションでより遠方には届いたり届かなかったりなのかもしれません。
136kHz帯は1エリアで活発とはいえここのところ停滞気味です。3エリアには(もちろん他のエリアでも、です)136kHz帯に興味がある局がいらっしゃると聞きます。ハードルはやや高いですが475.5kHz帯に比べて免許もおりやすいですし、移動運用でノイズが少ない環境でしたらCWの遠距離通信も充分可能なバンドですからもっと参入局が出てきてくれるといいのになと思う今日この頃でした。
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