今後はエレメント垂直部をポールとやや離れた距離で、ある程度の風にも安定して張れるようなエレメントの張り方の工夫、アースマットの片面絶縁化(壁紙シートのようなものを片面に貼るなど)、ヒンジをつかって何枚かのアースマットをまとめる、エレメントを伸ばしたり収納しやすくするなど徐々に改良する予定です。
また、専用の受信機を何とかしたいと考えています。現在車にあるFT-857で受信していますがいちいち外したりするのも時間がかかってしまうので、小型のLF帯受信機がないものかと探していますが市販のものが見つからないので、自作SDRフロントエンドにPCの組み合わせにしようかと思っています。
とりあえず、来月中旬開催のJARLかながわ主催第3回かながわアマチュア無線フィールドミーティングin 宮ヶ瀬での136kHz運用実演にあわせて移動します。場所はまだ未定ですが^^;
閑話休題。
475.5kHz帯の免許は現在申請中です。軽微な変更によるものではなく改造TX-500の50Wで臨局検査を受けるつもりです。電子申請で提出しましたが3週間近く音沙汰なしのため、直接関東総通に問い合わせをしてみました。200mルールは問題なく、TX-500についても担当の方はご存知のようで(すでに7L1RLL局が35Wで検査を受け免許がおりています)、こちらに関しても書類上は特に問題なしでした。ただ空中線について、申請には12m垂直型でコイル抵抗15Ω、接地抵抗20Ωで計算上の放射抵抗が140mΩ、送信機50W出力でEIRP0.6Wと1W以下であることを示したファイルを添付しましたが、この場合書類は通るけれど検査当日EIRPを独自に測定して証明することが求められるそうです。
アンテナアナライザなどで実測したコイル抵抗とアンテナ入力抵抗から割り出した接地抵抗をもって検査当日EIRPを計算することも考えましたが、それで検査官が納得するかどうかはわかりません。また一応担当の方にも尋ねてみましたが明確には答えられないとのことで、ここはまず免許をおろすことを第一に考え今回は総務省のアンテナの条件に合う形にしました。というわけで50WでEIRPが1W以下になる条件のアンテナ高7mに修正することにしました。
ちなみに、EIRP1W以下となるアンテナの条件について示されている資料がこれです。
装荷コイルによる高周波抵抗が考慮されておらず、なおかつ接地抵抗が10Ωという少々現実離れした条件下での計算がなされています。これをより現実に近い形にして接地抵抗20Ω、コイル抵抗30Ωのロス抵抗50Ωとして計算すると50W入力でもEIRPは150mW以下になります。
さらに閑話休題。
去る29日に移動運用の告知が136kHz掲示板にあったので、外出前にmini-whipアンテナにIC-7200M、NRD-535をつなぎ各々136kHz帯、475.5kHz帯に合わせ、ひとつのPCに音声を入力(IC-7200MはUSBで直接つなぐとサウンドドライバがインストールされ、NRD-535はRECORD出力をUSBサウンドアダプタのライン入力に接続することで別々に入力)してWSPR-Xを二重立ち上げして2バンドWSPRグラバーを立ちあげてみました。両バンドとも何局かデコードされていましたが、136kHzの分しかWSPRnetに反映されませんでした。どうもreporterをどちらも"JL1VNQ"と同じにしていたのが原因だったのでしょうか、帰宅して475.5kHzのほうのreporterを"JL1VNQ/4"に変えてTX-500で送信したところWSPRnetに反映されていました。立ち上げの際に、saveフォルダの指定とreporterを変えないとうまくいかないようでした。以後の備忘録として。
一番下はノイズでしょう |
mini-whipアンテナの動作は増幅器によるアクティブなインピーダンス変換(Hi-Z → Lo-Z)と考えていますが、送信に応用できないかなと思っていたらすでに実験された方がいらっしゃいました^^;こちらの4/12の記事ですが、インピーダンス変換トランスの二次側200Ωをローディングコイルなしで直接エレメントに接続して1Wで送信したそうです。
目から鱗というか非常に興味深い実験ですね。
10m高垂直型エレメントの475kHzにおけるインピーダンスは約5kΩですので、インピーダンス比100:1、巻き数にして10:1の変換トランスを使えば...なんて。