2015年2月27日金曜日

JUMA TX-136/500ファームウエアスナップショット

少しずつ進めてきましたJUMAのTX-136/500ファームウエア改造ですが、JH1GVY森岡OMにもテストしていただき不具合を出来るだけ取って使いやすくしてみました。

しばらくコード類を整理しておりましたが現時点でGPS対応前のほぼ決定版といえそうなものが出来ました。

WSPRモードスタンバイ画面

TX-136で送信したWSPR2モードをwsprxでデコード

ファームウエアはこちらにあります。

このファームウエアをTX-500にも適用して臨検に臨みたいと思います。がまだまだ先の話^^;

改造ファームウエアについてのお問い合わせは、jl1vnq(アットマーク)jarl.comまで。
JUMAチームへくれぐれも問い合わせないようお願いします。

2015年2月25日水曜日

千葉ハムの集い2015行ってきました&WsprryPiお試し

先日の22日(日)四街道市文化センターで千葉ハムの集い2015が開催されました。今月1日の関西ハムシンポジウムと同様大盛況でした。

そんな中告知どおり四街道アマチュア無線クラブ様のご厚意でKeyer Mini-V2キットとパドルピース頒布スペースをいただきました。TNX YAMC and KAZU san!

Basicomm製タッチパドル・プロトタイプもさりげなく(笑)
お立ち寄りいただきました皆様、またキットとパドルピースをご購入いただきました各局ありがとうございました。お隣のJP1QYO猫崎さんのハンドマイクと『薄い本』も売れておりました。私もDSBトランシーバ製作記の薄い本を買わせていただきました。

キットも無事捌けたところで、2階会議室の展示コーナーで全日本長中波倶楽部の7L1RLL若鳥さんのスペースに立ち寄らせていただきました。

なんといっても圧巻なのは、SOS送信機を改造した475.5kHz帯用送信機です。

何枚か撮ったつもりがこれしかありませんでした(汗)
 右が本体ですが、大きな筐体の中はゆったり作られていて、左のローディングコイルと同じようなバリオメーターつきの大型空芯コイルが内蔵されていました。さすがは業務用、写真では見えませんが、メインコイルもバリオメーター用サブコイルともに太いリッツ線を綺麗に2層ピラミッド巻き(バンク巻き)されていてほれぼれします(笑)展示では内蔵コイルはスキップして表の左にある手製ローディングコイル(このコイルも綺麗に巻いてあります)と擬似負荷(アンテナ容量に相当する高耐圧キャパシタに接地抵抗に相当する抵抗器(20Ω位だったと思います)をシリーズに接続して、ローディングコイルで同調をとります。

その横には普通のラジオで受信または高調波による中波帯の受信障害の有無をチェックということでした。少し若鳥さんとお話しする時間があって、書類審査から臨局検査についていろいろとヒントを戴くことができました。

昼食を済ませスペースに戻ると、昨年オール千葉コンテストで勝浦市に一緒に移動した旧ローカルJM1DPL局が表彰式出席のため会場に到着したので時間まで無線話で盛り上がりました。

表彰式、抽選会が無事(?)済んだところで前回と同じく有志で例のインド料理屋さんに向かいました。

いつも万席順番待ち外にスパイシーな香りが漂ってきます
溢れんばかりに並べられたカレーとナン
 一年ぶりに訪れましたが、やっぱりここのカレーは一番美味しいです。

というわけで、個人的にはとても充実したイベントでした。次回も参加するつもりですが、こんどこそ135kHz部門で賞状もらいたいなぁ...

 閑話休題。

とある日JA5FP間OMからブログへのコメントとメールで、WsprryPiというRaspberryPiをつかったWSPRビーコン送信機をご紹介いただきました。検索すると、RaspberryPiのGPIOヘッダからLPFを通してアンテナに繋がっている画像がちらほら。なんとDDSなどの専用発振器を一切使わずにRaspberryPi単独でWSPRビーコンの電波を直接発生させているようです。しかも135kHzから144MHzまで出力可能という。
非常に興味がわいてきたので、ためしに手持ちのRaspberryPiをつかってとりあえずやってみようと、インストールしました。

キーボード、マウス、Ethernetケーブル、HDMIケーブルを接続して準備

導入手順どおり進めコマンドラインからWsprryPiソフトを起動させいくつかのバンドでテストしました。
コマンド入力するとNTP時刻同期し正確なタイミングで自動送信開始する

受信はFT850で、音声出力をPCのマイク入力に接続しWSPRプログラムを起動、いくつかのバンドでデコードできるかどうか確認しました。


475.5kHz帯、7MHz帯、14MHz帯でそれぞれデコード結果が確認されました。ただ
28MHz帯ではトーンが聞こえましたがデコードできませんでした。高い周波数ですと周波数安定度の問題があるのかもしれません。矩形波出力なので136kHzや475.5kHz帯ならばそのままMOSFETドライバに入力してMOSFETで増幅という方法が良さそうです。

ともあれRaspberyPiだけでWSPRビーコンが構築できました。

出力レベルやスプリアスなどは後日ゆっくり検証することにしました。

2015年2月18日水曜日

JUMAもうひとつのシリアルポート

JUMA製LF/MFトランスミッタTX-136/500用のファームウエア改造中でGPSによる時刻同期とGL自動計算を目指していますが、本体とGPSの接続にオリジナルのシリアルポートを使うのではなくdsPICの遊んでいるポートを使ってシリアルポートを塞がないようにできないか検討していました。

ふとコントロール部の回路図を見ると、TTL-RS232CレベルコンバータICの付近にJ1というヘッダが立てられており、その横に「UART2」という文字が。


ソースコードや同じコントロールボードを採用している他機種をみてもこのヘッダ使われていない様子。


デバッグ用に残しているのか詳しくはわかりませんが、これはGPS専用ポートとして使えそうです。

もともとのUART用コードを流用してオリジナルのシリアルポートと共存できるのならば本体にGPSを内蔵してピンをつなげるだけでスマートに収まる予感がします(笑)。

とりあえずはUART2用のコードを整えてテストしていきたいと思います。それが済んだら機能追加のプログラムを書いていきます。

先日アップロードした改造ファームウエアを早速JH1GVY森岡OMが2台目のTX-500に書き込んで試していただきました。詳細報告もいただきまして、さし当たって修正そのほか書き直してスナップショットとしてコンパイルしてみました。

JUMAお持ちのかたこちらにアップロードしていますので、試用してみてください。TX-136/500共通で、オリジナルLCD、OLED(Winster社製)両方に適用OKです。

2015年2月14日土曜日

いまさら聞けないQRSSビューワ俺設定法(Argo編)

どっかで聞いたようなタイトルですが(笑)

2/11建国記念の日は小春日和といってよいほど天気がよく、事前に告知のあった475.5kHz帯試験電波発射運用と移動運用が行われ、自分も自宅に仮グラバーを立てキャプチャーした画像を出先でチェックしました。
その画像をG+に投稿したところQRSSビューワの設定がわからないとのコメントをいただいたので、とりあえず見れるように設定することろまで自分なりの設定法を公開します。

まず必要なもの

1.ArgoをインストールしたPC
 最新バージョンはここにあります。PCはサウンド入力つきのもので、内蔵のもので十分です。ない場合はUSBサウンドアダプタ(安いものは1k円くらいで買える)を接続。
2.レシーバ
 ゼネラルカバレッジな通信型受信機でSSBが受信可能で局発が安定しているものが必要です。
3.アンテナ
 同調形のアンテナかPA0DRT mini-whipなどの非同調形アクティブアンテナでもOK
4。受信機のAF出力からPCサウンド入力につなげるオーディオケーブル

受信機もSDRなどがあれば、同時2バンド受信などいろいろと応用が利きます。

機器類を接続したら設定に入ります。

 まずはじめにレシーバを起動させてUSBモード、IF帯域フィルターはできるだけ広くします(2.4kHz以上)。そして同調ダイアルをセットしますが、目的の信号の周波数がAF帯域内(IFフィルターが2.4kHzなら0~2.4kHz)に入るように同調周波数を考えます。たとえば136kHz帯では、136.000kHzにダイアルを合わせれば136.5kHz周辺のCW(+0.5kHz)、137.777kHz周辺の国内QRSS/DFCW(+1.777kHz)いずれもAF帯域内に入ります。ただし475.5kHz帯はバンド幅が広くCW(472.5kHz付近)とQRSS/DFCW(476.0kHz付近)で運用周波数が離れており、AF帯域幅を超えてしまうため、ひとつの受信周波数ではカバーができません。そのため、SDRを適用するかCWかQRSS/DFCWどちらかに絞る必要があります。現状は475.5kHz帯では、CWでは472.000kHz、QRSS/DFCWならダイヤルは474.500kHz辺りが妥当かもしれません。

 次にArgoを起動します。

Argoをはじめて起動するとこんな画面になります。


まずはサウンド入力選択画面でサウンド入力ポートを選択してOKボタンを押し、ビューワウインドウ右下のstartボタンを押します。すると上から下向きのウオーターフォール表示がスタートします。

上のスケールはオフセット前の素のオーディオ周波数表示になるので、受信周波数表示になるようにオフセット値を入力します。メニューでcalを選択してoffsetの入力ボックスにレシーバの受信周波数を入力してOKを押します。すると上のスケールはオフセットがかかって受信周波数表示となります。

赤丸のボックスに受信機のダイヤル周波数(Hz)を入力
たとえば472.5を中心に見たいときは上のようにスケールの下を左クリック
そして、スケールをドラッグして表示させたい中心周波数が出てきたら、その下のウオーターフォールウインドウをクリックします。するとウオーター表示が左から右方向の水平の流れに変わり、周波数スケールが右端にあらわれるので、同じようにスケールをドラッグして目的周波数が真ん中に来るように調整します。このときのスケール値はオフセット前の値に戻ってしまうので改めてcalメニューでオフセット値を入れてください。

最初に入力したオフセットが反映されない(バグ?わざと?)
仕方がないので(笑)また同じ値を入力
Argoの表示能力は受信ダイヤル周波数+5.5kHzが上限です
あとは、MODEメニューでQRSS3から240まで選択(通常はQRSS20が良い)します。

これで表示できますが、サウンド入力レベルが左端のたてのバーグラフの緑バーが高すぎないように(全体の4分の1くらい)レシーバのボリウムかPC上のサウンド入力レベルを調整し、AGCをオンのままコントラストも輝度も半分のレベルで固定し以後は無調整で十分です。あとはいろいろと試して操作をマスターしてください。

こんな感じで見えるといいね(DFCW30信号をQRSS20モードで受信)
Spectrum Labは、Argoよりも柔軟な分設定が難しいのでこれはまた別の機会に。

2015年2月9日月曜日

475.5kHz帯のNDB信号

仮設置した475.5kHzグラバーを監視していると、夕方から夜間にかけて474kHzである符号が見えてきます。


アッテネータ入りでも音声で符号が取れるほどの強さで、"HI"とその影でやや弱めの"JR"の繰り返しが映っています。

いずれもNDBの信号で、"HI"はロシアのハバロフスク(469kHz)、"JR"は中国の良郷(475kHz)のものと思われます。信号は1kHzトーンのA2A形式で、"JR"は下側のサイドバンドを見ていますが、"HI"は上側サイドバンドのイメージ混信でしょう(472 + (472 - (469 + 1))。距離はおのおの約1500km、2000kmほどになります。

昼間は受信できていないのでD層反射によるものでしょうか。良郷のNDBは475kHzともろにバンド内にありますが、ハバロフスクのNDBとあわせてバンドの電波伝搬状況の参考になりそうです。

それにしてもアッテネータを入れてもこの強さ。

2015年2月8日日曜日

475.5kHz帯試験電波受信と仮グラバー立ち上げ

昨日475.5kHz帯の変更許可を受けた局が試験電波を出すということで、PA0RDT mini-whipにFT-850直接受信という設備で音声とArgoでワッチしておりました。
CWはうまく聞こえませんでしたが、472.5kHzで断続するキャリアを受信しQRSSかDFCW信号と考えArgoで追ってみました。

DFCW30信号 IDの後半が映っています
受信ダイアル周波数を472.00kHzにセットしUSBモードにしたつもりでしたが、CWモードになっていたため700Hzほど表示が上にずれています。差し引くとほぼ472.5kHzのシフト幅1HzのDFCW30信号が記録されました。7L1RLL局のIDです。

今回は関東での中波放送で954kHzと1422kHzが各々2倍高調波、3倍高調波によるビート障害を生ずる可能性を考え、辛うじて両方回避できそうな472.0kHzから472.5kHzを選ばれたのだろうと思われました。

 それにしても475.5kHz帯は意外ににバンドが広い(9kHzもある)ので、通常の受信機ではUSBモードでも帯域フィルタの幅が2.4kHzに制限されかつArgoもウインドウ幅が最大5kHzなので136kHz帯(バンド幅2.1kHz)と違ってバンド全体を同時にワッチすることが難しいです。ここは専用のSDRが欲しいところです。Spectrum labならIQ入力対応なので、IQ出力なコンバーターを自作しようかな...

とりあえず今週も11日が祭日だし試験運用もあるらしいので、今週いっぱいくらいを目処に仮グラバーを構築してみました。

受信はNRD535無印 472.000kHz固定 USBモード バンド幅wide AGCオフ
安く手に入れたCorei3のIntel製小型NUCにArgo, Apectrum labをインストール
ArgoはCWモード Spectrum labはQRSS/DFCWモードでそれぞれ定時capture
 TX-500にダミーロードをつなげて3WでDFCW10送信しちゃんと映るか確認しました。アクティブアンテナを使用していますが、強力な中波放送の信号により受信機のフロントエンドが飽和していたので内蔵のアッテネータを効かせています。送信機とアンテナの間に外付けLPFを製作予定ですが、受信用にももう一台製作必要そうです。

2015年2月5日木曜日

関西ハムシンポジウム2015行ってきました

巷ではここのところ475.5kHz帯のことでにぎわっているようですが...
当局も申請準備粛々と進めていますが、それは後ほどということで。

今年も行ってきました。尼崎へ。

昨年と同じように早朝関西入りして136kHz運用するつもりだったのですが、おりしも天気予報は雪...昨年も運用中ちら雪はありましたがどうもしっかり降るらしい。

とりあえずいってみるべぇということで六甲山近辺に来るとすでに道路に雪が積もり始めているという残念な天候。スタッドレスタイヤはすでに装着していたのでとりあえず運用場所にたどり着きましたが 、吹雪くとまではいきませんが結構降っております。

写真だと分かりにくいですが結構雪降ってました
昼まで車の中で待機していましたが、やがて青空が見えてくるものの今度は強風が^^;

景色は良かったけど...
いつぞやの千葉コンのように運用強行しても良かったんですが、路面は濡れたままでアースマットの効果が落ちるのとせっかく持ってきた新型ローディングコイルも濡れてしまうと性能が落ちてしまうだろうと(外被に水分を含んでしまうことにより損失が増えると予想するので)考え、かつ強風でグラスファイバーポールをまた痛めてしまいかねなかったので運用断念しました。

というわけで、山を下りて尼崎のホテルに到着。チェックインを済ませとりあえず運転疲れを癒すため夕方まで眠りにつき、夜はtwitterつながりで今回お邪魔するブースの主のお店に集合して肉充しました。

がっつり!!(笑)
さて翌日、会場のブースでKeyerキットを頒布し用意した5セットは1時間余りで完売しました。お買い上げいただきましてありがとうございました。ぜひ活用されてください。

会場となりの駐車場はまだ入れそうだったのに9時過ぎにはなぜか満車になっていました

Basicomm製タッチパドルのプロトタイプも展示しました。評判良かったですよ
そんなわけで、完売して少し会場内も落ち着いたところでぶらりとブースを見て回りましたが、その中でこんなものが。

これ毎回展示しているような気がしますが...^^;
真ん中に見えるわっかが3つくっついた古めかしいメカはなんでしょう?

台座に付いている2つのツマミを回すとそれぞれ両側のわっかが真ん中のわっかに近づいたり離れたりという動きをします。これはたぶんバリオメーターのひとつなんだろうと思います。わっかはハニカム巻きのコイルで構成されていますが、古い受信機の部品なのでしょうかね。奥にはハニカム巻き用の型が置いてあります。

大きさ的に475.5kHzに使えるかもなんて妄想をしつつ眺めておりました。

結局、Q値測定に使えそうな200pFの高耐圧エアバリコンのジャンク1点だけ購入しました。

あと3エリアでご活躍の面々にアイボールでき、ひとまず今回も無事終了しそのまま車で帰京しました。

この次は下旬の千葉ハムの集いに顔出そうと思います。