バリコンで同調させたローディングコイルのインピーダンスとバリコン容量をおのおの測定して、インピーダンスと同調周波数から割り出した同調容量の差を浮遊容量(≒コイル分布容量)としています。
先日のアンテナ測定では、1600μHで同調していてそこから割り出した容量が約70pFと高さ7mのアンテナ容量42pFからかけ離れた値であったためその差である28pFがタワーや人体による浮遊容量を考えていましたが、もうひとつコイル自体の分布容量を考えていませんでした^^;
そこで、こちらも手持ちの475.5kHz帯用ローディングコイルで測定してみました。
昨年の千葉コンのときに持参した初代コイルVariometer2と200pFのエアバリコン |
本番用のコイルVariometer4+ 下側がだいぶ解けました |
Variometer2のインピーダンス・VSWR曲線 38.1Ω@475kHzでした |
リッツ線で巻いたVariometer4+の特性 37.6Ωですが、SWRの変化が鋭い |
各々同調と特性をとったあとにバリコンの容量とコイルのインダクタンスをLCRメータで測定しました。
同調が取れたときの各々のバリコンの容量をLCRメータで測定 |
表の右端が計算値と実測値のずれを割り出されたものです。
これがいわゆる浮遊容量と考えられるものですが、室内での測定という条件であってもいずれも思ったほど大きいわけではなく差し引いてもまだ15pF程度の差が残っています。
これがタワーによる影響なのか人体によるものなのかそれ以外なのか、今度は現地にLCRメータを持参してエレメントの容量などもしっかりチェックしていきます。
素晴らしいデータですね。
返信削除余計なCも小さく、FBなコイルだと思います。
電線にはかならずCがあり、それを巻いたコイルには必然的にCが付きまとうので、
ゼロには出来ないと思いますが、優秀なコイル群だと思います。
ありがとございます。
削除普通の1mm径UEWを密巻きした最初のコイルは、意外に余分なCが少なかったようです。小型なので移動する局用に使いたいと思います。
リッツ線を使ったタイプもバンク巻きのわりには余分なCはさほど大きくなく、単線タイプよりもQは高そうでとりあえず安堵しています。