2018年1月24日水曜日

CentSDRキット製作しました(その3、番外編^^;)

というわけで無事に動作したCentSDRですが、組み立て最初のほうでやらかしてしまったマイクロUSBコネクタの本格的補修を行いました。

ファームウエアインストールを含め完成するまでは暫定的にコネクタの上をスズメッキ線を這わして基板に縛り付け、各端子を極細UEWや配線リードの切れ端でつないでいました。


これで剥がれるリスクはかなり減りますが、線1本で固定しているためコネクタの着脱などでコネクタがずれて端子の接触不良が生じてしまいやはりよろしくありません。もう一本縛り付けるとより安定すると思いますが、それでも完全には安定せず細いパターンがこれ以上剥がれてしまう恐れから根本的に実装しなおすことにしました。

コネクタにスルーホール用の足がついているものを探してみると、aitendoに目的のものが見つかったので充電用のICなどのパーツを合わせて取り寄せてみました。


ピント合っていませんが^^;手前にあるコネクタが足付きのマイクロUSBコネクタです。ひっくり返すと前後2本ずつ計4本の足が見えます。これでしっかり安定して取り付けられそうです。

そこで、オリジナルのコネクタを除去してPCBのコネクタ部分をフラックス洗浄液できれいにして状況を確認します。


USBの5本のピンのパッドはすべて剥がれていて、1から3ピンから延びるパターンも剥がれ、特に3ピンのパターンが短くなってしまっているという結構悲惨な状況でした。

まず1~3ピンから延びるパターンの端を一番短い3ピンに合わせてカッターの刃先を使って切り揃えます。


大体揃ったところでレジストを刃先で削り銅箔をあらわにします。元のコネクタの位置に新しいコネクタを装着するとコネクタのピンとパターンが離れてしまい細いUEWでピンと対応するパターンを繋げなくてはならなくなり、不安定要素が残ってしまいます。そのためコネクタのピンとパターンがしっかり重なるような位置までコネクタの装着位置をずらします。

その位置にコネクタを合わせて、4つの足をはめ込む1mm径の穴をピンバイスで開けます。


幸いコネクタ周辺は裏面もベタアースだったので他のパターンに干渉しませんでした。


コネクタのピンとパターンが合うことを確認します。ほぼほぼぴったりでしょ?

穴をあけてコネクタを装着しずれがないことを確認したら、穴の周りのレジスタをはがしてハンダ揚げをし、内側にコネクタが移動した分鑢で大胆にPCBを削ります。


下準備が整ったところで、新しいコネクタを差し込みまずは外側からハンダ付けして固定してからピンとパターンをはんだ付けします。先にピンとパターンをハンダ付けしてしまうともしもの拍子でコネクタが外れてパターンがまた剥がれてしまっては目も当てられないので^^;


はい。これでばっちりコネクタが装着できました!
あとはコネクタにケーブルを差し込んでみて左右のPCBをもう少し削って形を整えます。


数ミリ内側にオフセットしてしまいましたが、先の暫定的な処置に比べれば安心感が格段に違います。

でも、コネクタの抜き差しの際はほんと気を付けましょう。

というわけで、たぶんまだ続く。

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