秋月のGPSユニットをJUMA送信機に装着して、自動WSPR時刻同期送信をようやく実現するところまでたどり着けました。
以前購入したGT-723FはVenusチップを採用しているモデルです。サイズも20mm角以下と小型なのですが、今回は同じCanMore製の新しい
GMS-CR6 GMS6-CR6というSiRF-IVチップを採用したモジュールにしました。
GMS-CR6 GMS6-CR6の通信速度はデフォルトで4800pbsと遅いものの(コマンドで変更可能らしい)、事前にターミナルソフトで情報を確認したところコールドスタートが速く安定しているため、TX-136にはこちらのモジュールを採用としました。
それにしても、GT-723と比較してふた周りも大きなサイズ...^^;
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同じCanMore製でも中身は違います RS232/TTL両出力は便利 |
GPSモジュールは当初TX-136のリアパネルに装着するつもりでしたが、
GMS-CR6 GMS6-CR6の思いもよらない大きさに装着する場所が見当たらなかったためプラスチックケースに入れて天板に貼り付ける格好にしました。いっそのこと本体の中に入れたい気分でしたが、ケースでシールドされており内部ノイズも相まって感度が下がるため筐体外にくっつけました。
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パネルにコネクタをつけて着脱可能なほうが良かったのかお悩み中 |
存在感バッチリですね(苦笑)
ケースにGPSモジュール本体を入れて固定。厚さ0.3mmのFFCケーブルと変換基板をaitendoで購入してモジュールと本体への接続線としました。
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ケースはTAKACHIのTW5-2-5 真ん中が1.0mmピッチのFFCと変換基板右隣がFFCケーブルコネクタ |
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FFCコネクタをSMDユニバーサル基板にハンダ付けして固定基板とモジュールは両面テープで固定 |
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コネクタとモジュールをつなげてFFCケーブルを接続 熱収縮チューブで覆う |
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変換基板は強力両面テープで天板内側に接着 J1とISCPヘッダ6番ピン(5V電源ライン)に接続 |
FFCケーブルはそのまま筐体内に引き込んでも良かったのですが、リアパネルに当たる部分を熱収縮チューブで覆って保護しました。少し厚くなるのでリアパネルをちょっとだけ削ってスペースを作って圧迫されないようにしました。
ソフトウエアは、前回までは第2のUARTを使ってGPSから送られてくる情報を抽出して時刻と位置情報から計算したグリッドロケーターを表示するところまででした。
まず、1ミリ秒割り込みを使って内部時計を作りGPS時刻と1回同期させてから内部時計を参照して2分ごと、15分ごとにフラグを立ててそのときに送信を開始するというものです。
操作はCWスピードのUPボタンで送信タイミング(Manual(非同期), AutoOnce(同期スタート),Repeat1/4(4回に1回送信), 1/3, 1/2, 1/1(連続送信))を、DOWNボタンでWSPR2とWSPR15を切り替え、あとはOPERボタン長押しでスタート、ストップという感じです。
現状では内部時計とGPSの時刻同期はGPSに接続して最初に衛星捕捉したときのみ行います。内部時計については1m秒割り込みを使っていますが、どうもだんだんとずれていくようです。修正用のコードを入れてみましたがうまく働いていないようでコード見直す必要がありそうです。同期スタートボタンを押したときと一定時間ごとに内部時計再同期が必要かも知れません。
とりあえず現在のファームウエアスナップショットを
ここに公開します。
GPSモジュールとの通信速度の調整はサービスモードメニュー(電源ボタンを数秒長押し)に入れました。ファームウエアを適用するとユーザーで変更または登録したEEPROMの内容は自動的にすべて消され初期状態にもどりますので再設定してください。あとは自己責任でどうぞ。(READMEは準備中なのでファームウエアのみの公開です)