2014年5月19日月曜日

熱海市移動ついでに宮ヶ瀬までドライブ?(5/20追記あり)

 先日の18日にJARL神奈川県支部主催の第2回かながわアマチュア無線フィールドミーティング in 宮ヶ瀬という催しに136kHz運用実演があるというのを耳にしてましたが、天気が良さそうだったので別場所に移動してQSOしようと秘かに(笑)企んでおりました。

 その前に、前の投稿にも書きましたがインピーダンス変換トランスがいまひとつだったので移動前に作り直そうと決心しました。

改良前 FT-240-43に0.8UEWで巻いたトランス jx成分が高い
 136kHzデビュー前に作ったもので、50Ωダミーを1:1で接続しVNAで測定しました。虚数成分が40Ω以上で実部は逆に40Ωと低く、VSWRは2以上とかなり問題ありです。巻き数は他所を参考にして必要なインダクタンスは確保していましたが、線間容量が高いためか自己共振周波数も3.5MHzくらいで低く136kHz帯でもその影響が出ていたようです。

 で、斎藤OMと広瀬OMからいただいたコメントを参考にしながら考察した結果、とりあえずまずは同じFT-240-43コアにして線材を変えてみることにしました。#77コアへの変更も考えましたが、μsが高くなると磁気飽和しやすくなるようなのでもとの#43コアで作ってみることにしました。2枚重ねはケースに入らなくなってしまうので、後日別のケースを用意して新たに作りこむことにしました。

1.25テフロン線5mまるまる使い切りました 手が痛い(笑)
 秋葉原に行く時間的余裕がなかったので、近くのサトー電気で1.25テフロン線5m巻きを購入してまず1次側は24回密巻し、200Ωに対応するため2次側は倍の48回巻きました。当然内側の周が途中でいっぱいになりますが、構わず上に重ねてキッチリ巻きました。外周は余裕があるので下の層の線間に上の層の線を一本食い込ませるような感じに巻くときれいにいけます。この方法は下の層からタップを出すときにも便利です。

 巻き始め終わりにプラスチックタイをかけて解け防止とし、あらかじめ設定したタップ位置をマーキングしてテフロン被覆をマイクロナイフ(デザインナイフよりも細身のナイフでDIY店に置いてあります)で一部除去し、芯線を露出させてタップ出しをします。テフロンなので耐熱は問題なく直に半田付けしました。

改良後 jxも少なくRもぴったり50Ω(^-^)/
 測定結果はバッチリで、VSWRもバンド内で1.3以下に収まっています。耐圧も問題なさそうで送信機のメーター上のVSWRも1.0から1.1でした。

測定の様子
 そんなこんなで、翌日早起きして9時くらいに熱海市の某場所に到着。この日は風もなく暖かいというよりは暑いくらいでした。いつもの12m傘型2条に0.54平方mのアースマット10枚を車の下のアスファルト面に並べ、素の状態で測定しました。

アンテナ入力は同調点で62Ω,1.5<VSWR幅は約500Hz弱と良好
1:1変換後 135.7kHz付近の小さな乱れはJP1ODJ局のCWビーコンによるもの
 これならトランスレスでもいけそうでしたが、折角作ったトランスを使おうとあえて1:1で接続しました(絶縁という意味では入れた方が無難でしょう)。

 運用中は風も少ないことも大きかったですが、QRSS波を20~30Wで流し続けてもトラブルなく、VSWRは高くても1.5前後、CWではフルパワー(このときは42Wでした)で運用続けてもVSWRの暴れはなく非常に安定しておりました。

 やっぱり作るときはちゃんと作らないといかんよね...反省。

 CWでは宮ヶ瀬のフィールドミーティングで公開運用されていたJH1YMC/1局のほかに会場近くで運用されたJA1HQG/1局、JA1CNM局3局と交信できました。各局ありがとうございました。また、JP1ODJ局の135.701kHzの200WCWビーコンもプリアンプなしでS8振るほど強力に受信できました。

 さらに137.774kHzでQRSS20送信中にWSPR受信を試みました。

最初にJN1MSO局デコード SNR -11dBと強力
つぎつぎ各局のWSPR2信号が受信できました
 送信中は受信機のAGCがかってWater fall表示が切れますが、問題なくデコードできています。

 JH1GVY局のSNRは-26~-29dBと限界に近いところでしたが、しっかりデコードされておりました。サイトを拝見するといつも室内ループアンテナで送信実験をされているとのことでしたが、今回も室内送信だったのでしょうか。27dBmということは0.5Wですよね。興味のあるところです。

 ひととおりやりたいことが済んだので、昼過ぎに撤収して1時過ぎ移動場所を離れて宮ヶ瀬に向かいました。道を間違えたりして遠回りになったためちょうど3時を過ぎたところで現着しました。残念ながらすでに撤収作業中だったため、近くの蕎麦屋さんで遅めの昼食をとってゆっくり帰宅しました。


撤収中の様子 あと1時間早く来れたら^^;
 ほかの局の運用形態を見学できるチャンスだったのですが、まぁ仕方がありません。でも他の局の運用を見るということは自分の運用方法を客観的に振り返るいい機会に思えます。チャンスがあったらどなたかの移動にお邪魔させていただきたいなぁと思っている今日この頃です。

おわり。
おまけ(笑)この時期の紫外線の強さをナメてました。ごめんなさい。

追記:
 JH1GVYさんのサイトに当日の送信状況が記されておりました。室内ループアンテナに改造TX-136 10W出力で、出力値についてはEIRPが低いためあえて設定可能最小値ということで27dBmにされたとのことでした。しかし、EIRP 0.1mWといういわばQRPpでこれだけ届くというのはデジタルモード恐るべしです。それを考えるとQRSS30モードも3エリア(西宮市)から1エリアまで信号が捕捉されているので、今度3エリアを訪れる際(関西ハムフェスティバルあたりでしょうか)にはQRSSモードによる交信にぜひチャレンジしたいですね。

4 件のコメント:

  1. 当局のWSPRが伊東市まで届いているようでありがとうございます。

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    1. JH1GYEさん、こんばんは。

      コメントありがとうございます。

      今回の移動は熱海市でした。伊豆市の海岸沿いにも移動できそうなスポットがあるので、機会があったら移動企画します。

      また、この日はWSPRが一番賑やかでした。当局も現送信機でWSPR送信改造は済ませてありますが、変更申請が通り次第出てみようと思っております。

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    2. 熱海市ですね。書いてから気づきました。こちらも今年は移動すると宣言したので準備しています。CWはオペレーションがつらいのでDDS-WSPRで行きます。ポールでも注文しなければ・・・。

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    3. 御作であります中華DDSにPIC制御の自作送信機、掲示板で拝見しております。移動運用が叶いましたらぜひ交信お願いします。CW交信が難しくてもQRSS10くらいなら局発がTCXOでなくても交信は可能だと思います。

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