先月のアクティブ・アンテナコンテストのときに頂いた5mHの小型シールドコイルを使って、PA0RDT Mini-Whipのフロントに挿入する予定の同調回路の実験を行いました。
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7mm角の小さなコイル コアをまわすと2mHから8mHと大きく変化する |
アンテナコンテストの談義ではみなさん単同調回路だと温度による同調ズレがあって再調整が必要などいささか苦労されているようで(JR1OAO局はバリキャップで遠隔同調操作を可能にしていました。すごい)、それならば複同調にして帯域をやや広げたBPFもどきにしてみようとコイル2つ使用した複同調回路としました。
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IN側と段間はハイ・インピーダンスに応じて結合容量を低くしています |
コイルはコアの位置により大幅にインダクタンスが変化しますが、コアの関与が大きいと温度変化には不利なのでなるべくコアが浅い状態で共振するように330pFと大き目のキャパシタを抱かせました。段間は結合度の調整が容易になるようにC結合にしてコイルの2次側はフリーにしています。
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おなじみブレッドボードでの実験 定数換えが容易で便利 |
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ABP-3で測定中(1MΩ) |
おなじみおじさん工房APB-3のネットワークアナライザで測定しました。入力インピーダンスが1MΩと50Ωで切り替えられるのもAPB-3の良いところです。最初にAPB-3のイン・アウト直結でリファレンスを取ったのちに同調回路の定数を変えながらスイープを繰り返し、よさそうなところでスナップショットを撮りました 。
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120~160kHzまでスイープ 136kHz帯がまるまる収まるように調整 |
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1MHzまで伸ばしてみる 500kHz以降は40dB以上減衰 |
バラックで組んだテストなのでシールドなどきっちり組み込めばもう少し帯域外の減衰が見込まれますが、なかなかいい感触です。中波放送帯も-50dBmくらいまで抑え込めれば受信機前は簡単なLPFで十分かもしれません。
次は製作したMini-whipにプラグインモジュールのような感じで実装しようと考えています。同調型、非同調型が簡単に切り替えられるようにして、モジュールもいくつか別な形のものを作って試せるようにすると面白そうです。
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