2014年10月11日土曜日

475.5kHzアンテナ用ローディングコイル製作中その1

こんな状況になってしまいましたが、ともかく準備は進めておこうかと思ってローディングコイルの製作を開始しました。

136kHz用の12m2条傘型の短縮バーチカルの流用を想定し、MMANAでシミュレーションしたローディングコイルの必要インダクタンスはおおよそ600μHでした。先に100円ショップで購入しておいた12.5cm径高さ11cm程度の円筒形プラスチック容器にまずメインコイルとして1.0mm径のPEWを密巻きしました。
巻いた線のずれ防止に両面テープをあらかじめ巻いています
 コイルはバリオメータの調整棒のため下端より15mmほど上から巻き始めます。巻き始め端はサンドペーパーで被覆を剥いてハンダあげしビスナットでボビンに固定しておきます。
上端も被覆を剥いてビス止めしてあります
 上ぎりぎりまで巻きましたが、コイル長9cmで巻き数は80回でした。インダクタンスは計算上、計測上とも670μHと一致しており、簡易Q計測では100kHzで160~200程度でした。

上の写真でチラ見してますが、バリオメーターのサブコイルは7.5cm径の円筒容器に中央の回転軸部分を避け3cm長で同じ1.0mm径のPEWを2層重ね巻きで50回巻けました。インダクタンスは227μHほどで、これらのコイルの組み合わせでは計算上600~1300μH可変域を得ることができます。

ただし、傘なしの単純な12mバーチカルだとあと100~200μHほど足りなくなってしまうのでサブコイルは作り直したほうが良いかもしれません。

左の袋はバリオメーターの回転機構に使うTAMIYA製ラダーチェーン&スプロケットセット
台風19号の影響がなければ今度の千葉コンテストは参加できそうです。その折にこのローディングコイルを使って475.5kHz帯のデータを取ろうと思います。送信はもちろん出来ませんが。

475.5kHz帯の免許にかかわる審査がこれだけ厳しいのは、中波帯受信設備への影響を強く懸念しているあらわれなのでしょう。落成検査が当分必要なことは致し方ないかもしれませんが、パブコメに対する総務省の見解で、200mとした根拠の基になる具体的なデータの開示もないままただ単に関係業界との検討の結果だとしか記しておらずまったくはぐらかしている感じで、本当にそれが妥当なものなのかと疑念を拭い去ることが出来ません。

しかし、あれこれ言ったところでほぼもうこれで動くことになるので、これからはなんとか免許を下ろすことを模索して実運用にこぎつけたいところです。その上でアマチュアでも実運用のなかで中波放送受信設備への影響について何かしら検討を重ねていけると後々のためにいいのかなと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿